なぜ臨床心理士がカウンセラー職に就けない?3つの理由と意外な解決策

せっかく臨床心理士の資格を取ったのに、カウンセラーとして就職できずに悩んでいませんか?仕事にありつけないのは、ある3つの理由によるものです。

私の場合は大学で心理学を専攻し、認定心理士を取得。200社以上エントリーするも全滅でした。その後、なんとか業務委託として心理カウンセラーになるも、固定給ではなかったため、日中は会社員・空き時間でカウンセラーという二足の草鞋を履く状態に。

その後、産業カウンセラー養成所や民間心理療法などで学びなおし、Wワークすること4年強。あまり現状が変わらないことから、「心理学だけではダメ」という常識のアップデートし、20代でカウンセラーとして独立できました。心理本の出版・TBSテレビなど30以上のメディア出演。起業6年目を迎える現在は、相談業になりたい人向けに「最短1か月でお金をもらって相談に乗れる副業カウンセラースクール」を運営。

あなたも古い業界の常識を捨てて、アップデートすることで、相談業でお仕事することができますよ^^

臨床心理士がカウンセラー職につけない3つの理由

ここでは「臨床心理士がなぜ食べていけない理由」として、3つ紹介します。

1.求人の競争率が高い

1つ目は「求人の倍率が高い」からです。

カウンセリングや相談業務の募集要項では、「臨床心理士」もしくは「公認心理師」を求められることが多いです。大学院を卒業し、臨床心理士の試験に合格することで、条件を満たせます。

しかし、時給や雇用形態などの労働条件は、求人によってさまざま。例を出しましょう。

A社)時給約1,1000円、週3回の非常勤(パート)勤務、交通費は一部支給
B社)時給約2,000円、週5回勤務、正社員登用制度あり、交通費は満額支給

さて、あなたはどちらに応募したいでしょうか?

選択

おそらくBでしょう。Aでは1つだけで生計を立てることは困難です。コンビニやスーパーなどでアルバイトをしないと、食べていけないでしょう。

当たり前のことですが、好条件ほど募集は殺到。しかしクリニックや企業において、1名のみの募集が一般的です。

したがって、良い条件の(食べていける)の求人での採用に巡り合えない結果に終わります

2.「経験」という名の募集要項の壁

2つ目が「『経験』という名の募集要項の壁」です。

まずは1本で食べていけなかろうと「カウンセラーのキャリアを積みたい」と応募する方もいると思います。ただ、多くの求人には「臨床経験」を求めてきます

【求人例】
「公認心理師もしくは臨床心理士の資格を保有する者、かつ3年以上の臨床経験を持つ者」

最初は誰もが「臨床経験0」です。したがって、悪条件の求人すら募集要項を満たせず、応募できないこともあります

仮に、臨床経験の記載がなく、応募できたとしても、次の壁にぶつかります。

山登り 目標

もしあなたが心療内科の院長で、新しいクリニックのオープンに伴い、1名のみカウンセラーを募集することになったのなら、どちらの人を採用したいですか?

Aさん)臨床心理士に昨年合格したばかりの25歳、臨床経験0人
Bさん)3年間病院で「臨床心理士」として勤務した30歳、経験値1,000名

きっとBでしょう。誰もが最初は経験0のはずです。しかし一般企業のように育てられる環境が少ない心理業界において、「心理職に就く」こと自体に壁があり、食べていけないと言われるのです。

3.資格&就職ありきの考えへの限界

3つ目は「資格&就職ありきの考えへの限界」です。

心理カウンセラーの資格を取得し、就職する(求人ありき)では、よっぽど研究室経由のコネクションが濃厚にあるか、別の秀でた要素があるかでもないと就職は絶望的です。

「もっと学ぼう!」「別の資格も取得すれば」と勉強熱心な人ほど、資格コレクターとなり、ドツボにハマります。(詳しくは「相談に乗るのが好きなのにうまくいかない人の3つの落とし穴」をご覧ください)

カベ

「臨床心理士さえ取得すれば、カウンセラーになれる」と思っていた人にとっては、信じられない現実だと思います。けれど、資格が就職に導くとの考えこそが「心理職で食べていけない」原因の1つ。

資格主義や刷り込まれた常識を捨てて、カウンセラーとして仕事をし、食べていくための新常識へとアップデートしましょう。

クラウドソーシングは高リスク!?7つの落とし穴

就職する以外で食べていくというと、多くの人が手軽なクラウドソーシングを連想しがちです。しかし、安易に手を出すと「自分には向いてない」「諦めよう」と夢を閉ざす要因にもここでは、クラウドソーシングの7つの落とし穴について、紹介します。

なお、クラウドソーシングについて詳しく知りたい方は、副業カウンセラーで稼ぎたいならクラウドソーシングはNG?がおすすめです。

1.ライバルが多い

クラウドソーシングは得意を活かして、気軽にサービス出品できるプラットフォーム。ココナラやランサーズなどではユーザーも多く、見込み層も多いです。

ただし、見込み層が十分にいる分「ライバルも多い」です。やみくもに始めても、当然ながら「響く文章力」や「読んでもらえる構成力」がないと、必要な人に見てもらうことすら叶いません。つまり、見込み客に来てもらえないのです。

人々

 

2.すぐできるのは「相談」以外の仕事

すぐにできるのは、「文字起こし」「ライティング」などの内容です。大学院で心理学まで勉強してきたなら、実習等でカウンセリングの文字起こしや論文執筆など慣れているでしょう。

けれど、文字起こしやライティングは、あなたのやりたい仕事でしょうか?

そうでないなら、気軽にできる文字起こしやライティングに手を出すのは、潔くやめましょう。理由は次で詳しく説明します。

 

3.やりたい人の方が多い「供給過多」

副業解禁したけれど、特別なスキルはない。ビジネスの知識もない。そこで気軽にできる「文字起こし」や「文章作成」に目をつけて、取り組み人は増えています。

お小遣い稼ぎや副業をしたい人は年々増え、文字起こしやライティングに募集は殺到。1件の募集に20人以上が立候補するほど、供給過多な状況です。

 

4.誰でもできる=低単価

やりたい人が「やってほしい依頼主」以上に多く、特別なスキルがいらないため、非常に低単価です。

ライティングも初心者は1文字1円未満が多く、1,000文字300円スタートもザラです。1時間かけて文章を書き、300円もらって嬉しいでしょうか?

文字起こしは1分80~200円程度。ただし、1分の文字を正確に文字に起こすためには、10倍以上の時間がかかることも。1時間かけて200円の報酬は割に合うのでしょうか?

 

5.目的に合う「スキル向上」が見込めない

文字起こしやライティングで身につくスキルは、カウンセラーとしてのスキルに直結しますか?

美容系のWEBコラムや不動賃貸の紹介ブログを書いても、カウンセラーとしてのスキル向上は見込めません。よって、すぐできるクラウドソーシングでお小遣い稼ぎに手を出すのは勧めません。

 

6.稼げる嬉しさで「目標」から遠のく

文字起こしやライティングをやることで、心理カウンセラーとして生計を立てる夢へは近づくのでしょうか?

お金を受け取ると嬉しく、「もっと稼ぎたい」「もっとやりたい」と夢中になります。結果的に、ちょっとクラウドソーシングを始めたばかりに、本来やりたい方向性からズレてしまう方も少なくありません。

  • あなたの目的は何でしょうか?
  • 目標はどこにあるのでしょうか?

今一度確認しましょう。

星

 

7.論文とビジネスライティングは本質的に異なる

学術論文、修士論文などのアカデミック文章と、ビジネス文章は本質的に異なります。

【アカデミック文章】
・論理的で感情を取り払う
・難解
・エビデンス重視(先行研究、T検定や重回帰分析など)

【ビジネス文章】
・感情に寄り添う
・わかりやすさが大切
・「伝わる」重視

また依頼主の業界や規模、目的ごとに求められる書き方は異なります。よってライティングの経験値が増えても、カウンセラーとして来てもらうためのスキル向上には繋がらないのです。

カウンセリングの仕事をするための解決策

求人では就職難であり、なおかつ気軽にできるクラウドソーシングではカウンセリングの仕事が望めません。では、どのような行動をとれば、カウンセリングのお仕事にありつけるのでしょうか?

ずばり、「ビジネス」の知識&スキルをつけることです。なぜなら、情報社会においては「相談」に来てもらうには、インターネット等で「見つけてもらう」というアクションが不可欠。

ここではビジネス初心者が今日からできる「3つの解決アクション」をご紹介します。古い常識を捨てて、情報をアップデートさせることで、「やりたい」を仕事にできますよ。

 

1.ビジネスツールの活用

まず1つ目が、ビジネスツールの活用です。

あなたはビジネスツールと聞いて、どんなものが浮かびますか?

頭

【ビジネスツール例】
・クラウドソーシング
・広告
・YouTube
・line
・SNS(TwitterやInstagram)
・ブログ
・note など

たくさんのビジネスツールが世の中にはあります。

なかには広告のようにお金がかかるものもありますが、基本的にはTwitterやFacebookなどのSNS、ブログは基本的に「タダ」で利用できます

その中で、重要なことがあります。それが「目的」に合うものを1つだけ選択させることです。

なぜ1つに絞るのか?

頑張っても、なかなか相談に来てもらえない人は、いきなり2つも3つも同時にスタートさせています。

複数同時に始めると、使いこなすのに時間がかかり、集中力が分散するため成果に結びつかないのです。

時間は有限です。時間が有り余っている人なんて、ほとんどいません。なるべく早く努力を実らせるためにも、「1つ」に絞りましょう。

目的に合うものの選び方

Twitterやインスタグラム、facebookなどのSNSにおいても、来てほしい層によって合うツールが違います。

Twitter:10代が69.0%・20代が69.7%利用。
Instagram:女性43.8%が利用。10代が63.4%、20代が64%利用。
Facebook:20代が39.3%、30代が48.2%、40代が35.9%利用。
引用元:総務省「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要」より)

若い人の相談に乗りたいなら、Twitter・Instagram。女性向けにアプローチしたいなら、Instagram。30代以上のミドル世代やビジネスパーソンに力になりたいならFacebook。来てほしい人に向けて、使い分けしましょう

夢

  • あなたが来てほしいのは、何十代ですか?
  • 女性ですか?男性ですか?
  • どんな悩みを持つ人の相談に乗りたいですか?
  • 長文が得意ですか?それとも短文が得意ですか?

    スクール生には事前の個別面談でヒアリングし、性格や役立ちたい相手に合わせて、「合う1つのツール」をご紹介。絞ることで、時間をムダにせずに、最短でカウンセリングの相談をもらえるようになります。

2.「情報発信」をする

2つ目が「情報発信」です。

合うツールを選んだら、情報を発信していきます。なぜならいくら知識があったとしても、それを適切に伝えない事には「専門家」として見てもらえないからです。

 

あなたは道行く人が「何のプロ」か、パッと見て分かりますか?

質問

わかりませんよね。心のプロだとわかってもらうためには「アウトプット」して、気づいてもらうことが肝心です。

しかし発信する情報は、なんでもいいわけではありません。一生懸命に書いても、全然相談に来てもらえない人がいない人は「日常内容」ばかりを投稿します。たとえば、ランチの写真や情報、家族とのお出かけなどです。

反対に、「あなたから受けたい」と言われて申込してもらえる投稿もあります。それが「お役立ち情報」の配信です。

プレゼント

たとえば、うつ病で悩んでる人に向けて、「朝起きたら、カーテンを開けよう。寝起きはセロトニンがほぼ0でブルーな気持ちになりがち。でも、太陽の光を浴びれば、セロトニン生成できて、憂うつ気分が和らぐよ」と書いて、役立ち配信します。

必要としてくれる人が読むことで、「専門家」として、見てくれるようになります。わかりやすいように、1つ例を出しましょう。

 

長年のくせっけの悩みを解決したいときには、美容院を検索することでしょう。では、あなたならAとBのどちらの美容院を予約しますか?

A美容院:「趣味」のライブや家族との過ごし方などのプライベートばかり配信
B美容院:「くせっけのスタイリング」「シャンプーやのアドバイス」「猫っ毛へのカットへの工夫」などを配信

悩みがあるから相談に来るのです。人柄も大事ですが、お金を払って相談に来る以上は「先生」と思ってもらえることは1つの前提です。

臨床心理士の資格を保有するまでに得た知識をもとに、困りごと解決に役立つ内容をブログやSNSで配信しましょう。

3.来てもらえる文章力

3つ目は「来てもらえる文章力」です。

今やインターネット検索での申込が一般的です。大学院卒レベルの心理学の知識やスキルがあったとしても、必要な人に届く文章が書けない事には相談に来てもらえません。

  • パッと惹きつけるタイトル
  • 続きが読みたくなる文章
  • 申込につながる構成
  • 「この人だったら!」と思ってもらえる書き方 など

ひとことで文章と言っても、これだけバリエーションがあります。相談に来てもらいたいなら、「相談業」が身に着けるべき文章スキルをつけることで、相談に来てもらえます。

インターネット

これまでも情報発信していたものの、まったく集客できなかったある受講生。けれど「相談業に向いた書き方」を知り、やり方を取り入れたところ、最初の1ブログで問合せGET!集客に成功しました。

寄り添うお仕事だからこそ、ソフトな相談業に合う書き方とお申し込みにつながる書き方を身に着けたのが、功を制したのでしょう。ちなみにこの書く方法はスクール生皆に教えています。スクールについてはこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、「なぜ臨床心理士なのに食べていけない?3つの理由と意外な解決策」として、

  • 臨床心理師が食べていけない3つの理由
  • クラウドソーシングは高リスク!?7つの落とし穴
  • 心理学で食べていくための解決策!3つのアップデート

を、紹介しました。

あなたが今、カウンセラーで食べていけないのは、努力不足でも、行動力不足でもありません。

カウンセラーとして生計を立てるために取った「行動の方向性」が違っただけです。

古い資格主義の考えや安易なクラウドソーシングの罠を知り、「カウンセラー」として食べていくための情報へとアップデートし、適したスキルを身に着けることで、心理業で食べていくことはできます。

実際に、はじめて集客用ブログを書いた子も、スクールのテンプレート通りの書き方をしたことで、見込み層から問い合わせが来ています。

あなたがカウンセラーとしてお仕事することで、解決できる悩みがあります。だから適切にビジネスも学んでいき、カウンセラーとして食べていきましょう。応援しています。最短1か月でお金をもらって相談に乗る!カウンセラースクール

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心理カウンセラー田倉さとみ

心理カウンセラー田倉さとみ

エイド・カウンセラー協会 代表

いじめをきっかけにカウンセラーを目指すも、求人のなさ・集客に悩む。高額の経営塾等でビジネスを学ぶことで20代でひとり立ち。
しかし1馬力の限度も感じ、エイド・カウンセラー・スクールを開設。
ミッションはエイド・カウンセラー(仲間)を1,000人以上が増やすことを通じて、うつ病・自殺者が1,000人未満に減少させること。
心理歴15年、セミナー講師登壇120回以上、550名以上の臨床経験をもつ。
主なメディア出演はTBSテレビ、かわさきFMラジオ出演。著書「こころの予防医学」出版。

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