楽しかったゴールデンウイークも今日が最終日。明日から仕事始めかと思うと、憂鬱で「会社行きたくない」「だるいし、出社したくない」と切り替えらずに、いませんか?
ゴールデンウィークや夏休み、シルバーウィークやお正月。連休でたっぷり休んだあとは、出社したくない気持ちに駆られますよね。
けれども、その働きたくない気持ち。たった3つの心理テクニックを使うことで、切り替えができます。なぜなら心理学で気分のコントロールできるから。
心理学15年、カウンセリング経験550名以上、セミナ―講師120回以上の現役心理カウンセラーが「連休明けの仕事に行きたくない」気持ちを解決する秘訣お伝えします。切り替え方法を知って、憂鬱な気分をサクッと吹き飛ばしましょう。
目次
連休明けに仕事に行きたくない2つの理由とは?
ひとえに「会社に行きたくない」「働きたくない」といっても、理由は2つに分かれます。さて、あなたが連休明けに会社行きたくない気分になる原因はどちらでしょうか?
1.仕事モードに切り替えできないから
1つ目は「仕事モードに切り替えできないから」です。
ふだんは寝坊しないように、寝ていた人も多いはず。けれど連休中にはゴロゴロと好きな時間に起きて、溜めておいたDVDを夜な夜な見たりできます。自由気ままに過ごせる楽しい時間はあっという間で、気づけば明日から連休明け。
名残惜しい気持ちから、「めんどくさい」「しんどい」「仕事お行きたくない」とお休みモードから抜けなくなってしまいます。
一般的にサザエさんシンドロームと呼ばれ、日曜日の夜にテレビでサザエさんが流れると「あぁ、明日からまた仕事かぁ。行きたくないなぁ」と現実逃避したくなる人も多いもの。
それが2連休どころか、5連休、9連休などの大型連休明けであれば、よけいに「仕事に行きたくない」と仕事モードへの切り替えがしづらくなります。
それは連休中に好きな時間に起きて、自由に夜更かしできる環境も1つの要因。「明日も休みだから、もう少し寝てもいいや」との気持ちから、2度寝、3度寝をくり返していませんか?
しかし連日のように夜更かしを繰り返すと、朝起きて夜に眠くなるという体内リズムが乱れます。
医師であり、病院経営をしている富家孝氏は著書内で次のように解説しています。
「人間は、地球の自動時間である24時間よりも長い体内時計のリズムを持っています。(これをサーカディアンリズム=晦日リズム」と言い、約24.2時間)。そのため、夜更かししやすいようにできているので、意識しないと体内時計が狂います。つまり、24時間サイクルで生活するように、体内時計をセットしなくてはなりません。夜更かしはいけないのです」引用元:トップアスリートが実践している 最強の回復法
連休だからと起きる時間が不規則になったり、夜更かしをしていると、体内時計が狂うのです。そして連休最終日の夜に「朝起きるのだるい」「仕事するのがめんどくさい」とブルーな気持ちになり、翌日も仕事モードに戻りづらくなります。
2. 仕事がストレスで出社したくないから
もう1つの理由が「仕事がストレスで出社したくない」からです。日ごろの仕事でストレスに頭を抱えていませんか。
ガミガミと叱るだけで指示があいまいな上司。ジェネレーション・ギャップを感じる新卒の部下とのコミュニケーション。つまらない冗談を連発し、作り笑いを浮かべて付き合わないといけない先輩。ホントは混じりたくないのに避けられない、休憩時間の愚痴大会。
仕事行きたくないの正体は、職場の人間関係の悩みが積もって、ストレスがたまっているのかもしれませんね。
いっそ仕事をやめたい、でも家賃や生活費を考えると、すぐにはやめられない。そういうストレスフルな状況の中で、唯一羽を伸ばせる連休。
けれど休みは永遠には続きません。仕事のある生活に戻らなくてはいけない連休明けは、今までのストレスもよみがえってきて「しんどい」「イヤだ、会社行きたくない」気分に拍車がかかります。
憂鬱な気分であっても、3つの方法行えばイヤな気持ちをスーッと和らげることができます。
行きたくない気分をコントロールする!3つの方法
連休明けで乱れた生活リズム。引きずるお休みモード。ストレスまみれで行きたくない本音の爆発。ひとえに連休明けに会社行きたくない原因もさまざま。そこで、原因別の対処法をご紹介します。
1.憂うつ気分をリセット!朝カーテン法
1つ目は「朝カーテン法」です。
「明日もお休みだから2度寝しちゃおう」とゴロゴロして過ごしていた人は、体内時計が乱れています。整えるためには、「朝カーテン法」を取り入れましょう。
朝カーテン法とは、目覚めてすぐにカーテンを開けて、太陽の光を浴びる方法です。なぜ朝日を浴びることが出社したくない気持ちを解決するのかというと、身体のメカニズムが関係しています。
精神科医の樺沢紫苑氏は著書内で次のように伝えています。
「朝起きた直後というのは、脳内のセロトニン濃度が0に近い」引用元:脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術
うつ病患者に出される抗うつ剤にはセロトニンの分泌を促す成分が入っているように、セロトニンは憂鬱さやブルーな気持ちを抑える働きがあります。
セロトニンの分泌が弱まると、「やる気が出ない」「何もしたくない」などのだるさや無気力になりやすいです。反対に、セロトニンがきちん分泌されると、「よし、起きるか」「仕事に出かけよう」と切り替えることにつながります。
医師であり、病院経営をしている富家孝氏は
「メラトニンの分泌で大切な点は、「体内時計」「光」です。」
「光を浴びるとメラトニンの分泌が弱まって」
「私たちが日中は眠くならず、夜眠くなるのはこのため」引用元:トップアスリートが実践している 最強の回復法
と解説しています。
また同書の樺沢紫苑氏においても、
「まぶたを閉じていたとしても、網膜には光刺激が入ってくるので、ゆるやかではありますが、縫線核でのセロトニン合成はスタートします」引用元:脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術
とあり、カーテンを閉めずに寝る方法が推奨されています。
つまり、朝日を浴びることで、だるい気持ちがなくなり、スッキリさわやかに活動しやすい土台が作られるのです。
しかし、女性が就寝時にカーテンを開けて寝るのは、防犯の観点から不安になる方もいることでしょう。そこで、おすすめするのが「朝起きてすぐにカーテンを開ける」方法です。外から見られる心配がないことから、セキュリティーの面からも安心でき、朝すぐに太陽の光を浴びることでさわやかな目覚めを促してくれます。
2.やる気がみなぎる!ホッとカラー法
2つ目は「ホッとカラー法」です。こちらはストレスで会社に行きたくない人におすすめの方法になります。
あなたは新緑の生い茂る草原や森林に足を踏み込み、全身の力がスーッと抜け、リラックスした経験はありませんか。色には、人の心を癒したり、やる気をみなぎらせたりする作用があります。
このような色を通じて気持ちを和らげたりすることを、色彩療法(カラーセラピー)といいます。
一般的には、リラックスさせたり、ありのままの自分を取り戻したりなど、心身のバランスをとる色はグリーン(緑色)です。
グリーンを身につけることで、上司や部下などの人間関係を気にしすぎて「出社したくない」気持ちを和らげてくれたり、気を使ってばかりでアンバランスな心と体の調子を整えてくれたりします。
またハラスメントぎみの上司や先輩への不安や恐れを感じていたり、精神的なストレスが高まっていて「明日から会社か。仕事イヤだ」と限界に達しそうなら、パープルが適しています。
パープルは宇宙や神秘を意味し、精神疲労やストレスを癒すはたらきがあるからです。
しかし、人によってはグリーンやパープルが苦手な人もいることでしょう。好きでもないのに、癒しやストレスに効くからと色彩を取り入れても、かえってストレスを増してしまうことも。そこで、おすすめは「ホッとカラー」を取り入れることです。
ホッとカラーとは、身につけていてホッとする色のことです。色彩心理学の流派の中には、DNAカラーと言うこともあります。今のあなたが心地よいと感じる色は何色でしょうか。
私の場合は珊瑚の色であるコーラル・ピンクです。コーラル・ピンクはお母さんの子宮の中の色であり、愛情の色でもあります。私はこの色を身につけると、温かな愛情を受け取れて、ほっと心が穏やかになるホッとカラーです。
人によっては、レッドかもしれません。レッドには情熱や行動力などの意味があります。今のあなたが心地よいのなら、スパッと行動するのを後押しし、勢いを増してくれるかもしれません。
いずれの色にせよ、今ホッとする色はあなたが必要とする色です。身につけることで、不足している色彩心理の意味合いを補充してくれて、落ち着きを取り戻し、次へと進むのを後押ししてくれます。
連休明けで仕事に行きたくない原因がストレスならば、ホッとカラーでこころを満たし、ストレスから身を守ることでやる気をチャージしてくれることでしょう。
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3.根っこにある悩みを解消!デトックス・ノート術
3つ目は「デトックス・ノート術」です。連休明けに嫌みを言う上司と会うのが憂鬱だったり、昼休みの愚痴大会に混ざるのがうんざりだったり、人間関係のストレスが原因で行きたくない人も多いと思います。
けれど、その漠然としたもやもややブルーな気持ち。しっかりと言語化できますか。「行きたくない」「だるい」「めんどくさい」などの気分だけが見えて、根っこにある原因を自覚できていない人も多いのではないでしょうか。
人は原因のわからないものにはうまく対処できません。たとえばコロナウイルスなどの目に見えない新型ウイルスは不安になり、どうすればいいのかとパニックになる方も多かったことでしょう。
しかし、原因と対処法さえ分かっていれば「これがあれば大丈夫」「この症状があるから悪化する」と自覚することで、手を打てます。同じように、連休明けのだるい気持ちに対しても、イライラやもやもやの背景にあるものをとらえた時点で、半分はストレスが無くなります。
精神科医であり、医学博士である最上悠氏は、日記には次のような効果があると自書に綴っています。
「1次感情の発散(カタルシス効果)」「トラウマを癒す効果」引用元:日記を書くと血圧が下がる 体と心が健康になる「感情日記」のつけ方
カタルシス効果とは、拙著内で、
「モヤモヤやこころのわだかまりがとけて、こころが浄化されること」引用元:こころの予防医学~偽りの仮面を投げ捨てて自分らしく生きる方法~
と記しています。
人に話を聴いてもらって、気持ちがスーッと軽くなった経験はだれもが1度や2度経験してるはず。それはカウンセリングでカタルシス効果が働いたから。けれど言いづらい悩みや言語化しづらいブルーな気持ちは、書いてみるとよいでしょう。書き記すことでも、もやもやをスッキリに変えられるからです。
私は「デトックス・ノート」と呼んでいます。書くことで、ブルーな気分をデトックスすることができるからです。
必要なものは「紙とペン」だけ。メモ帳やノートがない人は、チラシの裏紙でもかまいません。
用意できたら、「仕事に行きたくない理由」を書きましょう。なぜ行きたくないのかを、できるだけたくさん書くことです。
例)・朝6時になんて、起きたくない。もっと寝ていたい。
・ゴールデンウィーク明けで仕事モードに切り替えられない。
・明日から仕事始めと思うと、憂うつ。また、つまらないギャクに愛想笑いを浮かべないといけないの?疲れる。
・怒鳴るだけの上司。指示はあいまいで、コロコロ変わる。鬱になりそう。
・仕事ストレスしかない。仕事楽しくない。ホントはやめたい。しんどい。 など
ひとしきり書き出すと、それだけですっきりしていませんか?こころの中の感情や気分を出すだけで、感情デトックスできます。カタルシス効果によるものです。
重要なポイントのまとめ
・連休明けに仕事行きたくない理由は2つ
・不規則な生活リズムと仕事ストレス
・不規則な生活リズム→体内リズム乱れる→起きられない
・気分はコントロールできる
・朝カーテンでメラトニン分泌抑える→セロトニン分泌促進→「よし、仕事行くか」
・グリーン・パープルはストレスに効果◎
・きらいな色・苦手な色を見つけるのは×
・ホッとする色=必要な色→身につける→カラーで補充→やる気をチャージへ
・ストレス見えない→対処できない
・書く→「ストレス」見える化→原因わかりスッキリ
・思い切り書く→仕事ストレスもデトックス
さいごに
連休明けは出社したくない気分になりがち。けれど、それは不規則な生活リズムやそもそも仕事自体に大きなストレスを抱えていることが原因です。
ならば、書き出してみることで、そもそものストレスが見える化でき、グッと我慢していたことがわかります。思う存分、仕事がイヤな気分を書いてすっきりさせたり、ホッとカラーを身につけてストレスを和らげましょう。
イヤだ、と思いつつもちゃんと出社できていたあなたなら、きっと気分のコントロールができるようになります。大丈夫です。まずは朝カーテン法やデトックス・ノート法など、完ぺきを求めずにできるものから生活に取り入れてみましょう。
出来そうなことがいくつもありました。ちょうどコロナでのびのびして時間の制限もないので、生活のリズム、色、ノートに書き出すことからやってみようと思います。
平野さん、コメントをありがとうございます。ぜひ気負わずに、できることからトライしてみてください^^平野さんの気持ちがより一層、晴れやかになりますように。