依存性の高い人で疲れる…カウンセリング初心者向けの対処法【場面別】

役立ちたくてカウンセラーを目指したはずなのに、依存性の高い相談者相手に疲れていませんか?

心理カウンセリング提供12年目&カウンセラー養成スクール運営の経験から、言います。疲れる本当の原因を知ることで、カウンセリングを受けても疲れなくすることが可能です。

ここでは、カウンセラー養成スクール代表かつ700名以上の相談に乗った実績から「カウンセリング初心者が疲れる原因と対処法」をお伝えします。

困っている人の役に立てるよう、知識とスキルを身に付けて、相談に乗るたびにドッと疲れる日々にさよならしましょう。

 

なぜ依存性が高い人が来るのか?根本的な原因と予防策

困っている人の役に立ちたくて心理カウンセラーになったのに、依存性の高い人からの相談に疲れ果てていませんか?

けれども、依存性の高い人が来るのは、あなたの性格ではなく、別のところに理由があります。根本的な原因を知って、早急に予防策を打ちましょう。

 

理由1 情報発信のしかたに問題がある

1つ目の理由は「情報発信のしかたに問題があるから」です。

相談者に来てもらうために、ブログやSNSなどで情報発信をしていることでしょう。さて、情報発信時に、どのような書き方をしていますか?

・うつ病の人に寄り添った記事
・自殺念慮のある人を止める記事

それらの記事は「うつ病の人」「精神的に非常に落ち込んでいて危険な人」が読みますよね?

信頼してお越しになっても、一般の人と比べると、情緒不安定な方たちです。依存のリスクが高く、相談中の疲れになりやすいでしょう。

あるいは、寄り添いたい気持ちから、こんな文章を書いているかもしれませんね。

・365日いつでも相談に乗ります!
・夜中でも対応します。1人で悩まないでください
・当日受付OKです

悩みがあってすぐに聴いてあげるのは、一見するとよく見える行為です。しかし、駆け込み寺のような相談となり、感情が高ぶった状態での申込となります。

結果的に、依存性が高い人が集まって、初心者のカウンセラーがくたくたになってしまうのです。

 

理由2 相談者がカウンセリングを誤解している

2つ目の理由は「相談者がカウンセリングを誤解している」からです。

心理学を心理スクールや大学等で勉強すれば、カウンセリングの役割やルールなども当然覚えます。けれど、大部分を一般の方は知りません。

【よく誤解されていること】
・カウンセラーが治してくれる
・相談に来れば魔法のように良くなる
・解決策をアドバイスしてくれる
・先生が助けてくれる など

誤解したまま相談にお越しになれば、お金を払ったあと「先生、お願いします。治してください」との態度で受けるのは当然です。

依存性が高い人が来るのは、カウンセリングを誤解しているのが一因です。

原因を理解したら、次は、予防策を練っていきましょう。

このあとカウンセリング実績700名以上、心理本を出版した著者が、自身の経験を踏まえて、お伝えしますね。

 

予防法1 情報発信のしかたに注意を払う

インターネット

予防策1つ目は「情報発信のしかたに注意を払う」ことです。

困っている人の力になりたいとの思いは素敵ですが、今のあなたがどの精神状態の方までの相談に乗れるのか、自覚できていますか?

カウンセラーになって1~2年目の人や実績数が100名以下の駆け出しのカウンセラーだと、うつ病の方、自殺念慮のある方の相談はハイリスクです。一般の方を対象にしましょう。

カウンセラー養成を行う当スクールも、精神疾患を対象に含めるのは上級講座修了生にしています。

知識やスキルがないでは、あなたは疲弊するだけでなく、相談者も命の危険にさらすリスクがあるためです。

予防策として、事前に「お薬を飲んでいない方」「精神疾患でない方」と、対象を定めましょう。

同時に、カウンセリングはすべて予約制にするのを推奨します。急な申込率が減り、依存性の高い状態での申込を回避できますよ。

 

予防法2  事前に正しいカウンセリングの理解を促す

心理カウンセリング

2つ目の予防法は「事前に正しいカウンセリングの理解を促す」ことです。

あなたはカウンセリングの概要について、事前に周知していますか?

相談にお越しの日までに、あらかじめ相談者に共有しておくことが肝心です。

わかるはず、と思っていても、異業種のことは誰もくわしくありません。誤解がありそうなものは、事前に情報を共有し、正しい認識を持ってもらいましょう。

当スクールの講座では、相談者とカウンセラー間に認識ちがいが生じないよう、「カウンセリングポリシーの伝え方」や「同意書」の作り方を伝授しています。

カウンセリング経験0の人でも、ロープレを通して、3か月後にはすらすらとカウンセリングポリシーを伝えられるようになっています。

同意書も、自力で書こうと思っても、案外抜け漏れが多いものです。スクールでは、あらかじめテンプレートを配布しているため、沿って使うだけで誤解を防げます。

これから心理スクールに通うのなら、実技や現場で使える教材が十分にそろっているところを選ぶと、カウンセリング時の苦労が回避でき、おすすめです

 

カウンセリング中に疲れる理由と対処法

事前準備をして依存性の高い人への対策ができても、カウンセラーになりたては、カウンセリングに疲れることが多いです。

ここでは、初心者カウンセラーが現場で疲れる理由と対処法をご紹介しますね。

 

理由 適切な聴き方が身についていないから

カウンセリング中に疲れるもっとも多い理由が「適切な聴き方が身についていないから」です。

あなたもこんな経験はありませんか?

・ネガティブ感情を吸ってしまう
・共感覚が強すぎて、自分まで悲しくなる
・暗い話が自分事のように感じる

もし1つでも当てはまるのなら、適切な聴き方が身についていないかもしれません。

なぜならカウンセラーとしての在り方が整っておらず、スキル等が不足することで、必要以上に介入しすぎて疲れることも多いからです。

 

対処法 疲れない聴き方をマスターし、実践する

現場で疲れないための対処法は「疲れない聴き方をマスターし、実践すること」です。

カウンセラーとして、基本的なカウンセリングスキルや在り方を身に付けることで、疲れない聴き方になっていきます。

あなたは共感と同感の違いを正しく理解できていますか?では、共感・同感の違いを説明できますか?

「わかること」であっても、人にスラッと説明できるレベルではないと、実際のカウンセリング現場で「活用できない」ケースが多々あります。

スクール生の指導をしていて気づくのが、「通信講座や独学で学んでいる人だけだと、実技の経験値がほとんどなく、スキルとして身についていない」事実です。

当スクール生の大部分が初心者のため、さいしょの1か月目は「共感」になっていないことも多々あります。

けれども、くり返しロープレを行い、経験豊富な講師からフィードバックを受けることで、3,4か月経つ頃には傾聴の基本ができるようになります。基本ができるようになったスクール生からは「疲れにくくなった」との報告もいただけました。

疲れない聴き方をマスターすることで、聴いていて疲れる現象を激減できますよ。

知識だけを身に付けても、同感や同情となりがちです。大事なのは、実技指導を受け、スキルを習得すること!

あなたが疲れ切って相談に乗るのがしんどくなれば、継続的に相談者の力になるのも難しいでしょう。

相談者の役に立つためにも、ロープレがあり、講師直々の指導をいただけるスクールを選びましょう。

参考:カウンセラーになりたい人必見!心理学が勉強できる3つの学校

 

カウンセリングが終わった後にドッと疲れる理由と対処法

事前の対策を打ち、カウンセリング中の対策もできたとします。

けれどもカウンセリングが終わった後に「疲れた。何もしたくない」「そのまま寝てしまいたい」心境になるのなら、次の2つのことが原因です。

疲れる理由を知り、対処法を行って、聴いても疲れない自分になりましょう。

 

理由1 共依存に陥っている

理由の1つ目は「共依存に陥っている」からです。

カウンセラーを目指す人たちに多く接しますが、多くの人が「困っている人の助けになりたい」「悩んでる人の役に立ちたい」という思いを抱いています。

とても素敵な思いですよね。

しかし「私が何とかしてあげないと」「僕ならきっと力になれるはず」とカウンセラーの域を超えてまで関与し、共依存に陥るケースもあります。

いくら頑張って聴いても、相談者は一向に良くならず、むしろ負担は増していくばかりです。結果的に、カウンセラーが疲弊していきます。

 

理由2 希死念慮などのディープな相談

涙

理由の2つ目は「希死念慮などのディープな相談」が来たからです。

事前に情報発信のしかたを注意していても、重度な悩みを抱えた相談者が来ることもあります。

【重度な相談例】
・コロナ渦中で仕事の先行きが見えず、死にたいという方
・震災の被害を受けて、PDSDを患っている方
・性犯罪の被害を受けて、ショック状態の方
・加害者になってしまった方
・家族がうつ病になり、自殺未遂をした方 など

これらは実際に私がお話を聴いた事例の数々です。

いくら専門的なトレーニングを受け、カウンセリング実績を重ねても、命にかかわる話、犯罪や災害にまつわる話は、とても重いものです。

共感的な理解をしていたとしても、内容によっては、年々実績を重ねても疲れを感じることはあります。そのときにはディープな相談だったのかもしれません。

しかし、どのケースであっても、対処法はあります。特に経験がまだ浅い初心者カウンセラーは、疲れを翌日に持ち越さないために、対処法を試しましょう

 

対処法1 知識をつけ、相談者への接し方を変える

心理本

対処法の1つ目は「知識をつけ、相談者への接し方を変える」ことです。

共依存のメカニズムや知識が十分にないなら、早急に知識を入れましょう。知識を得ることで、共依存状況のまずさ加減や本来あるべきカウンセラーとしての関わり方が見えてきます。

【共依存への対処法例】
・時間が過ぎても相談に乗る → 定刻で相談を終える努力をする
・自分が何とかしてあげないと → 自ら解決できる力があると信じる
・代わりに自分がやってあげる → 成長の機会を与え、見守り、サポートする

相談者は「何もできない人」ではありません。一時的に精神が参っているかもしれませんが、悩みを乗り越える力を潜在的に秘めています。

カウンセラーは伴走者です。代わりに何かをやってあげる代理人でも、主役でもありません

落ち込んでいるときに精神的に支えつつも、自ら課題解決に向けて動けるように、質問をしたり、情報提供したりする存在です。

実際に私はスクールの指導でもあり、現役のカウンセラーです。

私が相談に乗るとき、たとえその方が失業中であっても、うつ病でお風呂に入ることさえ厳しいとおっしゃっても、きっと乗り越えられると信じ、向き合っています。

たとえ相談者自身が「私なんて」「どうせダメなんだ」と話していても、1人でも信じている人がいると、精神的に違うものです。

だから私は、相談者の潜在的な力や未来を信じ、相談に乗っています。

とはいえ、共依存の知識はあっても、いざ自分事になると、指摘されるまで気づけないことがありますよね。

原因不明で対処に悩んだとき、日ごろから相談できるベテランカウンセラーがいると心強いです。当スクールでは、卒業後もフォローアップ制度があり、講師に教えを乞うこともできます。

1人で抱えることがない安心感が得られますよ。

 

対処法2 すみやかにセルフケアを徹底する

受け止める

対処法2つ目は「すみやかにセルフケアを徹底する」ことです。

パートナーとの死別や希死念慮などの深刻な悩みが続いたときには、カウンセリング後すぐにセルフケアをすることが肝心です

私もコロナ渦中に、希死念慮にまつわる相談を立て続けに受けたことがあります。

このままだと翌日にも精神的疲労を持ち越しそうだと感じたため、その日に内にセルフケアを徹底しました。

【セルフケア例】
・好きな入浴剤を入れてお風呂
・呼吸法
・日記で感情を整理する
・ウォーキングする/散歩する
・落ち着くハーブティーを飲む
・ペットと触れ合う
・ほほえましい動画を見る(動物系など)
・元気の出る本を読む
・早めに就寝する など

ディープな相談のときには、複数のセルフケアを組み合わせ、意識的にリラックスできるように工夫しています。

特にセルフケアの手法30個未満と少ないと、対処ができないケースもあるため、注意してください。

そこで、当スクールではストレスのメカニズムや対処法の教材もご用意。初心者カウンセラーが、副業をセルフケアが行き届かずに諦めることのないよう、体制を整えています。

 

疲れずに聴くスキルを身に付けて、相談者の力になろう

今回は副業初心者のカウンセラーが、依存性の高い人の相談に乗って疲れるときの対処方法をお伝えしました。

感受性が強い人であっても、疲れにくい聴き方をマスターすることで、ネガティブ感情を吸いにくくなります。

トレーニングでマスターできるため、実技(ロープレ)・フィードバックのある学校で身に付けましょう。

ただし、心理スクールや通信講座だと生徒間のロープレだけで、講師直々の指導がない、改善策の助言がないことも多いです。

学費が安いからと飛びついて、副業カウンセラーデビューに必要なスキルを習得しそびれることのないように、ご注意くださいね。

当スクールでは、心理学もビジネスも未経験が多いですが、最短1か月で副業カウンセラーデビューした人もいます。

すぐ使える実践力に重きを置いたカリキュラムと、現場で使えるスキルを習得するために「ロープレ実習と講師直々のアドバイス」を行い、素直にスクール生が実践しているからです。

独学だと修正のしかたや改善策がわからず、いつまでも時間がかかります。でも、カウンセリング経験豊富な講師から教わることで、原因がわかり、次回から直すことができるのです。

結果、当スクールではまったく経験がない中で、半年以内に脱サラ起業したスクール生が複数います。

知識は手軽にネットや書籍で手に入る時代になりましたが、スキルは実践+指導を受けることで身につきます

独学には限りがあり、本質的に理解ができずに、あなたが苦しんで相談に乗り続けられなくなるのは本末転倒ですよね。。。

未来の自分のためにも確かなスキルを身に付けてください。まずは、体験セミナーで詳細カリキュラムと相性を確かめませんか?

あなたが確かなスキルを身に付けることで、疲れることなく相談に乗り続け、困っている相談者の力になりましょう。

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心理カウンセラー田倉さとみ

心理カウンセラー田倉さとみ

エイド・カウンセラー協会 代表

いじめをきっかけにカウンセラーを目指すも、求人のなさ・集客に悩む。高額の経営塾等でビジネスを学ぶことで20代でひとり立ち。
しかし1馬力の限度も感じ、エイド・カウンセラー・スクールを開設。
ミッションはエイド・カウンセラー(仲間)を1,000人以上が増やすことを通じて、うつ病・自殺者が1,000人未満に減少させること。
心理歴15年、セミナー講師登壇120回以上、550名以上の臨床経験をもつ。
主なメディア出演はTBSテレビ、かわさきFMラジオ出演。著書「こころの予防医学」出版。

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