心理カウンセラーの資格が意味ないといわれる理由。活かす方法とは?

心理カウンセラーになりたいけど、資格をとっても意味があるのかと不安に感じていませんか?世間では、資格に対して否定的な意見も多く、心が揺らいでしまうかもしれませんね。

そこで今回は、TBSテレビの出演や心理本の出版など、30本以上のメディア出演をしている、起業家の心理カウンセラーが「心理カウンセラーの資格は意味があるのか」について、説明します。

さらに、「心理カウンセラーの資格を活かし相談業を始める方法」「心理カウンセラー資格を取得しても仕事にしづらいホントの理由」なども併せてご紹介。

現役カウンセラーだからこそのお話をもとに、不安を払拭して、相談業として働く方法を選択していきましょう。

 

目次

心理カウンセラーの資格を取得しても意味ないといわれる5つの理由

心理カウンセラーの資格を取得しても、意味がないといわれるのには、おもに5つの理由があります。1つずつ見ていきましょう。

 

誰でもカウンセラーと名乗れるから

1つ目の理由は「誰でもカウンセラーと名乗れるから」です。

資格

大学や大学院で心理学を勉強しなくても、資格を持っていなくても、心理カウンセラーと名乗ることができます。なぜなら心理カウンセラーは、名称独占権がないからです。

名称独占とは、特定の資格を持っている人だけが「肩書(職業)」を名乗れる権利のことを指します。

ただし、「公認心理師」は名称独占資格にあてはまります。公認心理師がないのに名乗ると、30万円以下の罰金が科せられます。

あくまでも名称独占であって、業務独占ではありません。無資格者や専門的に心理学を勉強していない人でも、カウンセリングサービスを提供可能です

必ずしも資格が必要とはいえないのが心理業界といえます。

 

難易度の低い資格が乱立しているから

2つ目は「難易度の低い資格が乱立しているから」です。

公認心理師や臨床心理士など、誰もがきいたことのある有名な資格もあります。その一方で、わずか数か月、無試験で取得が可能なカウンセラー資格も存在します。

資格試験があっても、合格率が50~80%などと高いものも多いです。国家資格である公認心理師の資格も、合格率はおよそ50%と高めです。

行政書士の合格率がおよそ10%程度と考えると、心理カウンセラーの資格の合格率は高いと言えるでしょう。

秘書

さらに通信制で、簡単に資格取得が目指せる資格なども乱立しているため、心理カウンセラーの資格の信頼性としても低くなりがちです。

簡単にとれる資格も多いため、たとえ取得したとしても就職やキャリアアップなどに有利になるとも言えず「意味がない」という方も一定数います。

心理学の勉強をしたにもかかわらず、思ったような結果が得られないとがっかりしないように、カリキュラムやスクール選びを慎重に行いましょう。

関連記事:スクール選びのポイント

 

資格が必ずしも就職に直結しないから

3つ目は「資格が必ずしも就職に直結しないから」です。

2つ目の難易度も関係してきますが、心理カウンセラーの民間資格は総じて取りやすいものが多いです。勉強すればだれもが資格取得が目指せるといっても過言ではないでしょう。

したがって、資格を取ったからといってカウンセラーとして就職ができるとは言えません。

【事例】
当スクールに申し込んだ人の中には、すでにいくつかの心理学の資格を取得しているケースもありました。けれどもカウンセラーとして就職やキャリアチェンジが叶わないため、当スクールで学び直している人もいます。

このように資格=就職と直結するとは限りません。だからこそ、資格のメリットや活かす方法を押さえた上での選択が不可欠です。

 

好条件の求人先の就職は難易度がとても高いから

4つ目は「好条件の求人先の就職は難易度が高いから」です。

女性 疲労

臨床心理士や公認心理師などの資格を取得すれば、すんなり就職できるかというと、そうではありません。

多くの求人が週1や週2契約が多く、1つの就職口だけで食べていける案件が少ない傾向があります。その中で週4~5日契約の案件があれば、競争率が高くなるのは当然でしょう。

せっかく勉強して難解な心理系の資格を取ったのに、希望した求人での採用が厳しく、意味がないと感じるかもしれません

関連記事:なぜ臨床心理士がカウンセラー職に就けない?3つの理由と意外な解決策

 

スピリチュアルや占いと混合されがちだから

5つ目は「スピリチュアルや占いと混合されがちだから」です。

あなたは心理カウンセリングとコーチング、占いやスピリチュアルなどとの違いを説明することができますか?

占い

多くの駆け出しカウンセラーさんが混乱しやすい類似職種ですが、知識がない一般の人からするとより一層わかりづらいのが現状です。

下手をすると、「よくわからない=怪しい」「単に話を聴くだけなのにお金を取るなんて」など、否定的な意見につながるかもしれません。

一般的に、よくわからないものに関してはネガティブな感想や怪しいなどとの発想に至りやすい傾向があります。だからこそ、あまり心理サービスにゆかりがない人からは、「そんな資格を取っても意味があるのか?」との意見が聴こえてくるかもしれません

そのときには、まずあなた自身がスピリチュアルや占いとの違いを理解し、説明することで、心を惑わされることが減りますよ。違いについては、下記の関連記事を参照ください。

関連記事:心理学とスピリチュアルの明確な違いとは?

 

心理カウンセラーの資格取得のメリット

心理カウンセラーの資格が必ずしも就職に直結しないときくと、意味を見出せなくなる人も出てくるかもしれません。

けれども心理学を学び、資格取得することで得られるメリットもあります。ここでは5つのメリットを紹介しますね。

 

家庭や職場でよい人間関係を築きやすくなる

1つ目は「家庭や職場などでよい人間関係を築きやすくなる」ことです。

【具体例】
・ご主人や奥様との関係修復(離婚回避/夫婦円満)
・こどもの意思の確認や不登校の防止
・部下や後輩などの性格別の指導
・苦手な人との意思疎通や理解の促進
・我慢グセを解消し、適切なコミュニケーションの形成 など

心理学の資格取得をする過程で、ストレス反応や性格分析、コミュニケーション理論なども学習することが多いでしょう。

ストレス反応への理解が深まれば、過度な負担がかかったときに起こりやすくなる人がいることも知ることができます。結果として、あなたへの怒りではなく、余裕のなさからの怒りと気づくこともできるでしょう。

コミュニケーション理論を知ることで、我慢グセからの脱却ができて対等な関係を築いたり、謝りグセから感謝の口癖に変えて良好な関係を築いたりすることが可能です。

カップル

【体験談】
私も、心理学を勉強する以前は「自分さえ我慢すれば丸く収まる」と考える節があり、どこか人間関係でしんどいと感じることが多かったです。
けれども認定心理士の資格取得の過程で、心理学を深く学んでいき、好ましくない固定概念とよくないコミュニケーションパターンで苦しんでいることにハッとしました。気づいてから少しずつ実践に移すことで、1人だけの我慢が減り、本当に心地よいと感じる人間関係に恵まれることが増えていきました

このように、心理学を学ぶことを通し、家族や友人、職場の人間関係などを良好でストレスフリーにしていくことが可能です。

 

メンタルをキープしやすくなる

2つ目は「メンタルキープしやすくなる」ことです。

心理カウンセラーの資格取得の過程で、心理学を学んでいくと、ストレスに早期に気づき、溜め込む前に対処しやすくなります。

心理学を学ぶ以前だと「なんとなくもやもやする」など、言語化できない悩みゆえに、お酒や甘いものなどの気晴らし行動が中心な方も少なくありません。

けれども、適切な心との向き合い方やストレスマネジメントなどを学習することで、「夫のあのセリフがグサッときた」「残業が多くてゆとりがもてない」など、原因が明確になり、感情面への適切なセルフケア、現在進行形の問題への対処行動などにつなげていきます

ハート

【事例】
当スクールの受講生からもカリキュラム内のストレスマネジメントや対処行動を実践したことで、「心理学を勉強したことで、最近は心にゆとりがもてるようになりました」「職場のことでくよくよ悩むことが減りました」などの報告をいただいています。

心理学の知識が定着することで、学んだことを実践に移せるようになり、メンタルキープしやすくなるのです。

 

大切な家族や友人のメンタル不調に気づき、早期改善できる

3つ目は「大切な家族や友人のメンタル不調に気づき、早期改善できる」ことです。

あなたのまわりにも、うつ病になって休職したり、適応障害や不安神経症で情緒不安定になっている方などはいませんか?

近年、うつ病や神経症等を発症する人が増え続けています。

経済協力開発機構(OECD)のメンタルヘルスに関する国際調査によると、「日本国内のうつ病・うつ状態の人の割合は、2013年調査では7.9%だったのに対し、新型コロナウイルス流行後の2020年には17.3%と約2倍」に増加しています。

今やうつ病や神経症レベル(うつ症状、パニック障害、適応障害など)は、誰もが発症する可能性があるのです。

育児疲れ

心理学の基礎知識やスキルがないと、大事な人が悩んでいたり、休職や退職して落ち込んでいたりしていても、どのように寄り添えばいいのかと悩むかもしれません。けれど、知識やスキルがあることで、適切なかかわり方や早期発見&早期回復の手助けができます

【体験談】
私の周りでも近しい人がコロナ渦中でうつを発症しました。すでに心理学を勉強し、現役のカウンセラーとして働いていることもあり、違和感に気づくことができたのです。早めのメンタルクリニックへの受診を説得し、病院にかかってもらったら、案の定うつ状態。うつ病のステージ前に受診できたことで、投薬治療をすぐさま行えて、3か月以内にその人は復職ができました。

もし知識不足で見過ごしていたら、失礼だからというのをためらっていたら、説得できずに時間が経っていたら、その人はおそらくうつ病のステージに移行し、早期に職場復帰するのは厳しかったと思います

家族や友人など、大事な人が精神的に病むのを見るのは、しんどいものです。だからこそ、大事な人を守りたい、支えたいなら、心理学の知識をつけておくのが重要です。

心理学の知識やスキルがあることで、早めに気づいて病院の受診を促したり、早期回復のための環境の用意(食事療法やセロトニン量を増やす生活習慣法)など、支えられます。

 

キャリアアップが目指せる

4つ目は「キャリアアップが目指せる」ことです。

キャリアアップとは、昇進や昇格、転職などで置かれている立場や環境などをレベルアップ、ステージアップさせることを指します。おもに専門知識や高度なスキルなどを習得することで、実現が可能です。

では、心理カウンセラーの資格を取り、どのようなキャリアアップが目指せるのでしょうか?いくつか例を出します。

【具体例】
・人事として採用・育成(性格別のコミュニケーション、指導)
・研修や講師への転身(性格別のコミュニケーション、指導)
・対人サービス・相談業への転身(傾聴力)
・営業マンとしての成績アップ・出世(傾聴力)
・美容師やネイリストなどで指名アップによる昇進(傾聴力)
・介護士・保育士などで昇進(傾聴力) など

傾聴力があることで、「この人にまたお願いしたい」とリピートや成約につながります。営業職だけでなく、美容師やセラピストなどでも、効果が期待できるでしょう。

介護士や保育士、医療従事者など、人と接する仕事をしているなら、傾聴力を高めることで満足度や関係性の構築に役立ちます。現場スタッフからリーダー、マネジメント側への出世につながるかもしれません。

直接的に心理学を活かしたいのなら、講師や相談業にジョブチェンジ(転職など)も可能です。

実際に、当スクールで心理学を学んだ受講生の中には、「対人支援職」にチェンジしたケースもあります。

まったく心理学や傾聴が初心者であっても、およそ3~6か月ほどしっかり指導を受けることで、現場で使えるレベルへと高めることは可能です。

 

理想のライフスタイルを手にしやすくなる

5つ目は「理想のライフスタイルを手にしやすくなる」ことです。

心理学を学ぶということは内省し、本音を探求・見出すことにも通じてきます。なぜなら心理学は心を科学的に学んでいく学問だからです。

【事例】
当スクール受講生も、さいしょのころは漠然と「役に立ちたい」「困っている人のケアがしたい」との思いから、受講してきます。けれども、スクール課題に取り組み、傾聴法を使ってロープレをするうちに、だんだん心との向き合い方も上手になってくるんです。

結果的に「子育てママが気軽にSOSを出せる場を作りたい」「夫婦関係で我慢ばかりの女性が自分らしさを取り戻すサポートがしたい」など、理想の状態が見えてきます。

最終的に、働き方や提供する価値、目指す方向性なども具体的になり、「本業+副業カウンセラー」の選択をしたり、今の会社は違うと見切りをつけ副業を頑張り、半年以内に脱サラ起業したスクール生も複数います

あなたはどうなりたいですか?心理学で心と向き合うことで、理想を具体的に描き、手にしやすくなりますよ。

 

有名な心理カウンセラーの資格5選

心理学の資格といっても、無数にありますよね。だからこそ、どの資格が良いのかと迷ってしまうかもしれません。そこで、代表的な5つの資格と特徴を解説します。

 

公認心理師

1つ目は「公認心理師」です。心理学で唯一の国家資格になります。

大学院

公認心理師のメリットとしては、資格取得することで、大多数の求人にエントリーが可能になる点です。

もっとも信頼性の高い資格のため、学校で働くスクールカウンセラーやメンタルクリニックで働くカウンセラーになりたいのなら、この資格があったほうが無難です。

公認心理師のデメリットとしては、多額の学費・膨大な時間がかかり、難易度が高い点です。

基本的に大学・大学院で6年間心理学を学び、試験に合格してから働くことになるため、相談業としてカウンセリングするまでに最短で6~7年かかります。費用もおよそ600万円程度かかるため、負担が大きいでしょう。

 

臨床心理士

2つ目は「臨床心理士」です。民間資格になります。

臨床心理士のメリットとしては、知名度が高い資格で、大多数の求人にエントリー申し込みが可能になる点です。

公認心理師ができる前までは、もっとも権威のある資格が臨床心理師でした。この資格があることで、大多数の求人に応募が可能になる点です。

臨床心理士のデメリットとしては、多額の学費・膨大な時間がかかり、難易度が高い点です。

公認心理士同様に大学・大学院で心理学を専門的に学習し、試験合格が必要になります。6~7年の時間と600万円ほどの学費がかかり、負担が大きいのがネックです。

 

認定心理士

3つ目は「認定心理士」です。大卒で取得可能な民間資格になります。

認定心理士のメリットとしては、知名度の高めの資格で、包括的に基礎的な心理学の知識を習得した証明ができる点です。

認定心理士のデメリットとしては、4年間大学で学んで取得する資格にもかかわらず、求人に応募できないことが多い点です。募集要項を満たさず、就職は厳しさがあります。

 

学校心理士

4つ目は「学校心理士」です。おもに大学院卒業後に資格取得を目指せる民間資格になります。

学校心理士のメリットとしては、児童・生徒の心理・支援の専門資格であり、こどもの相談や支援が可能な資格である点です。

学校心理士のデメリットは、専門的な資格にもかかわらず、応募できる求人が少ない点です。スクールカウンセラーの募集も臨床心理士や公認心理師の方が多めでしょう。

 

産業カウンセラー

5つ目は「産業カウンセラー」です。民間資格になります。

産業カウンセラーのメリットとしては、大学や大学院で心理学を学んでいなくても、心理スクール後に資格取得が目指せる点です。費用も学習期間も1年未満も短い特徴があります。

産業カウンセラーのデメリットとしては、求人が限定的かつ少ない点です。資格を取れば就職できるという類のものではありません。

 

今回はメジャーな5つの資格を紹介しましたが、心理学の分野は30以上に及びます。自分の適性や興味の方向性に合うキャリアを目指したい方は、主要な心理学分野と勉強できる学校などを押さえておきましょう。

関連記事:心理学の分野は何がある?基礎・応用それぞれをわかりやすく解説

 

心理カウンセラーの資格を取得する方法

心理カウンセラーになりたいと願っているのなら、資格取得ができる学校で学ぶ必要があります。主に3つの方法があります。

  • 大学・大学院で専門的に学習する
  • 心理スクールで学習する
  • 通信講座で学習する

パソコン

王道となるのはやはり「大学・大学院で専門的に学習する」方法です。心理カウンセラーとして就職したい人がもっとも多く選んでいる方法といえます。

資格取得が確実である一方で、学費や取得までの道のりの長さ(4~6年)と長いのがネックです。

心理スクールは、民間の機関で専門的に勉強できる方法です。求人に応募することができない資格がほとんどですが、資格取得まで1年以内に目指せます。

実技指導のある学校もあり、きちんと学校選びをすることで、実力をつけることも可能です。

通信学習は、在宅で教科書や動画教材等で勉強するスタイルです。もっとも手軽で仕事とも両立しやすいですが、添削や実技指導がないため実力はつけられません。

 

ざっくりと心理学の資格取得ができる3つの方法を紹介しました。どこを選んでも、メリット、デメリットはあります。

手軽に取得できるからと資格を取っても、スキルが身につかない形式では働く際に困ってしまうでしょう。学校選びや勉強できる場所の要点を押さえないと、せっかく費用を抑えてもまったく知識が定着しないケースもあります。

そこで、心理学を学べる学校の選び方、失敗しないポイントを下記の記事にまとめました。安物買いの銭失いになりたくない方は、必読です。

関連記事:カウンセラーになりたい人必見!心理学が勉強できる3つの場所

 

独学での資格取得をおすすめしない3つの理由

資格取得ができる3つの方法を紹介しましたが、しばしば「独学ではダメなの?」と質問を受けます。

結論から言うと、プロカウンセラー目線では、独学は絶対的におすすめしません。その理由は3つあります。1つずつ、解説しますね。

 

知識の偏りが起こりやすい

1つ目は「知識の偏りが起きやすいから」です。

独学の場合、あなたの興味関心にしたがって、本や参考テキスト、動画などを見て学んでいくことが多いでしょう。

しかしそれでは、最低限身に付けるべき「基礎傾聴法」は学んでいても、やプロとして相談に乗るための「在り方」や「規約」などの知識やスキルがつきません

心理本

なぜなら「在り方」の概要を記載した本はありますが、参考書の読書や動画を見ただけでは、本質的に必要な理由の落とし込みまでできないからです。

さらにカウンセラーの規約や倫理学などは販売されていることがほとんどなく、身に付けようがないのです。大多数がスクールや学校での公式テキスト等に記載されています。

包括的な傾聴やカウンセラーの在り方などが身についていないと、相談に乗っているのに逆効果になることもあり、大変危険です。1つ事例を紹介しますね。

【事例】
独学で長年心理学を学んでいたと話すスクール生もいました。試しにさいしょのロープレをしたら、そのスクール生は基礎として身に付けるべき「在り方」が全然できていませんでした。にもかかわらず、基礎を身につける前に複数の相談に乗った結果、ネガティブな感情を吸って不安定になり、継続的なカウンセリングができない状態に。

なるべく安く勉強したいと思うかもしれませんが、基礎知識が偏ると、あなた自身の可能性という葉を摘み取ることにもつながります。独学や通信学習ではなく、心理スクールや大学などで包括的に心理学を学ぶのが望ましいです。

せっかく人の役に立ちたいと思って学ぶのなら、「在り方」や「基礎」の知識やスキルを侮ることなく、身に付けましょう。それこそが継続的に相談に乗れる土台を作り、同時に未来の相談者のためにもなりますよ。

 

実技がないためスキルがつかない

2つ目は「実技がないためスキルが身につかない」からです。

独学や通信学習でも、勉強することで知識は増えます。けれども、「わかる」と「できる」には、決定的な差があります

【具体例】
たとえば自動車の運転をしたいとあなたが思っていて、教科書だけを見て、「操作方法がわかったし、やってみよう」と、路上運転をしたらどうなるでしょうか?きっと大事故が起きますよね。心理学やカウンセリングでも同じことが起きるリスクがあります。

もう1つ、例を出しますね。これは、実際にあった当スクールの事例です。

【事例】
すでに通信教育や独学で学んできた上で、当スクールを受講した人もいます。ですが、ロープレをしてみると、基本的な傾聴ですら「できない」「やれない」と、悔しそうにしていました。

これは、いくら頭でわかっていても、実技をしたことがなければ、スキルとしては身につかないことの典型例です。

カウンセリングができるようになりたいのなら、知識だけでなく、スキルをつけることが欠かせません。だからこそ、独学はおすすめしていません。

 

フィードバックがないためスキルが定着しない

3つ目は「フィードバックがないためスキルが定着しない」からです。

実技としてロープレだけをしても、スキルは定着しません。なぜなら経験豊富な指導者からの「できているところ・直すべきところ」などのフィードバックがないと、上達しないからです。

涙

1つ事例を紹介します。

【事例】
すでに相談に乗った経験があるが、確かなスキルをつけたいと当スクールに申し込んだ人もいました。経験があるので、それなりにできているように見えるものの「見立て」ができず、傾聴力のムラが目立ったケースもあります。話を聴いてみると、以前通っていたスクールはロープレがあるけれども、フィードバックがまさかの0!生徒間での意見交換だけで終わっていたそうで、我流の聴き方になっていたのです。

まちがった聞き方のまま修正がないため、スキルが定着していなかった事例といえるでしょう。

その後、毎回ロープレ後に経験値豊富な講師からのフィードバックを受け取ることで、詮索的な聴き方が直り、徐々に寄り添った傾聴ができるようになっていきました。

心理スクールもさまざまです。安価だからと決めてしまうと、ロープレはあっても講師からの指導や改善ポイントの助言がないかもしれません

あとから「こんなはずじゃなかった」と後悔しても時間は巻き戻せません。適正価格を支払い、包括的な知識と基礎的なスキルが身につく学校を選べているのか、確認した上で受講するようにしましょう

もちろん、当スクールでは包括的な心理学の基礎知識とロープレ実習、毎回経験豊富な講師からフィードバック・指導がついていますよ。興味ある方は、まずは体験セミナーで詳細カリキュラムや相性を確かめ下さいね。

 

心理カウンセラーに向いている人の特徴

心理カウンセラーになりたいけれど、向いているのか自信が持てないと悩む人も多いかもしれませんね。そこで、心理カウンセラーに向いている人の特徴を7つ列挙します。

【7つの特徴】
1.話しやすい・相談しやすい雰囲気の人
2. 否定せずに寄り添える人
3.細かな変化に気づける人
4.冷静で物事を客観的に見れる人
5.動じない強さ・しなやかさのある人
6.努力家で向上心がある人
7.振り返る力・内省力のある人

今のあなたが、話しやすい雰囲気を持ってなくても大丈夫です!なぜなら雰囲気は必ずしも生まれつきではなく、後天的に培うこともできるからです。

適性力を高める方法については、下記記事をご覧ください。

関連:カウンセラーに向いている人に共通する7つの特徴 

だいたい特徴にあてはまっているけれど、どのくらい適性があるのかチェックしたい方もいるかもしれませんね。そこで、現役カウンセラーである田倉が「心理カウンセラーの適性診断」を作成しました。

すでに1.5万人以上が診断している適性診断を「無料」で受けられます。希望者は下記からチェックくださいね。

関連:1.5万人以上が診断済みの心理カウンセラーの適性診断

カラーセラピー

 

心理カウンセラー資格を取得しても仕事にしづらいホントの理由

これまで資格取得の方法を紹介しました。けれども、心理カウンセラーの資格を取得してから12年目の当事者だからこそ言いたいことがあります。それは資格だけ取っても、正直なところ仕事にしづらいということです。

それには3つの理由が関係しています。1つずつ紹介しますね。

 

求人は2大資格が有利だから

1つ目は「求人は2大資格が有利だから」です。

電球

うつ自殺が増えることで、メンタルヘルスやカウンセリングなどの社会的なニーズも増していいます。しかし、有資格者ばかりに求人が偏っているのが現状です。

通信で手軽にとれる資格やでは、応募すらできません。

【事例】
実際に、通信制で資格を取得したけれど、実務経験0で悩んで当スクールに相談してきた子もいます。心理カウンセラーの資格ならどの資格でもいいわけではないのです。

企業や学校、心療内科や精神科などでの仕事の場合、臨床心理士や公認心理師などの確かな知識を求める傾向があります。

なぜならリストラやパワハラ、離婚やこどもの不登校などセンシティブな悩みに乗ることも多く、専門知識がある人に求人が集まりやすいからです。

手軽にパパっととれる資格を取っても、得たい未来には結び付きにくいでしょう。

 

好条件は高倍率のため、採用が厳しいから

2つ目は「好条件は高倍率のため、採用が厳しいから」です。

カモとサギ

努力をして臨床心理士や公認心理士を取得したら、将来安泰というとそうでもありません。なぜなら心理カウンセラーの求人は、週1,2契約も多く、1つだけでは食べていけないことも多いからです。

週1契約より週3~5日に殺到するのは当然のこと。好条件には募集が殺到し、購買理になるため、なかなか採用を勝ち取るのは厳しいでしょう。

結果として、資格を取り始めたばかりの人は、なかなか仕事をスタートさせづらい特徴があります。

実際に当スクールでも、公認心理師や臨床心理士を持っているのにもかかわらず「食べていけない」「仕事がない」と体験セミナーに来る人もいる。資格=就職とは限らないのです。

 

最終的にビジネスを学ばないと相談業はしづらいから

3つ目は「最終的にビジネスを学ばないと相談業はしづらいから」です。

結局のところ、有名な資格を取っても、それ1本では生計を立てるのが厳しいです。女性だから夫の扶養内で悠々と過ごせるかというと、それは少数派でしょう。年収700万以上の高収入の夫がいる人でもなければ、夫婦共働きになるのはほぼ必然です。

節約

子育て中のママは習い事代や塾代、将来の学費の積み立てがいりますし、年齢とともに持病が悪化したり、親の介護費用がかさんだり、何かとお金がかかるからです。

さらに、光熱費が何度も上昇し、日用品や食料品の相次いでの高騰。出費が増える今、妻や母でも趣味程度でいい人は少ないでしょう。

だからこそ、しっかりと仕事として収入を得ていきたいなら、ビジネスを学び、集客・販売する力が欠かせません。なぜなら1社求人を獲得するのすら厳しいのに、2~3者も獲得を目指すのはそれこそ夢物語に等しいからです。

 

心理カウンセラーの資格を活かし相談業を始める方法

求人頼みよりも、ビジネスを学んで相談業を始めたほうがいいとわかっても、「始め方がわからない」「何からしたらいいのか」と困惑してしまうかもしれませんね。

そこで、3つの欠かせない要素を紹介し、相談業デビューを目指しましょう。

 

実技・フィードバックのあるスクールでスキルをつける

1つ目は「実技・フィードバックのあるスクールでスキルをつける」ことです。

実技があることで「わかる」から「できる」へと、ステップアップができます。けれども、経験豊富な講師からの指導がなければ、正しいやり方をマスターできません。

フィードバックがないと、誤った聴き方のまま定着してしまうこともあります。正しい聴き方への指導・助言がなければ、軌道修正ができないからです。

役立ちたい気持ちはあるのに、かえって相談者の心を傷つける、悩みを深める悪循環に陥ることのは、誰だって避けたいですよね。だからこそ、スクール生同士の助言会や慰め会になっている学校は、選んではいけません。

1つだけ体験談を紹介しますね。

【事例】
以前、私は駆け出しの相談員のモニターを受けたことがあります。けれどその相談員さんは。全然傾聴ができずに、意見の押し付けがあったり、詮索があったり、かえって不快な気持ちになってしまいました。

幸い、私はすでに心理学を勉強していたのでセルフケアができましたが、これが一般の人だったら、「こんな思いをするくらいなら相談なんてしない方がいい」とネガティブな思いが増したり、1人で抱え込んでしまったりするかもしれません

当スクールのビジョンとして「うつ・自殺が限りなく0の社会」があります。

実現に向けてカウンセリングだけでなく、120回以上の講師活動、1000記事以上の心理コラムの気候・執筆なども行ってきました。

けれど1馬力ではできることが限られています。

だからこそ数百万円かけて学んだノウハウをスクール生に還元。他馬力で相談に乗れる環境を作り出し、気軽に相談できる社会をつくり、うつを減らしたいのです。

ゆえに、うつを誘発するようなカウンセラーは0になってほしい、と切に願いま

受け止める

力になりたい気持ちがあるのなら、しっかりと実力がつけられるように「実技(ロープレ)の場がある学校」「経験値豊富な講師からのフィードバックがあること」が不可欠です。

あなたも適切な環境がある学校を選んでくださいね。

 

心理学だけでなくビジネスも学ぶ

2つ目は「心理学だけでなく、ビジネスも学ぶこと」です。

求人は4~6年以上学んで試験合格し、臨床心理士や公認心理師などの有名資格を取っても、狭き門です。運良く仕事にありついても、食べていけない臨床心理士や公認心理師の嘆きを何件も聞いてきました。

だからこそ求人ありきではなく、ビジネスをしっかり学んで、必要な人に来てもらう力を養うことが重要だと私は考えています。

握手

しかし、心理スクール、ビジネススクールの両方を通うと、卒業までに1年以上かかったり、100~200万円ほどかかったりするのが現実。学費や時間などを考えると、けっこうハードルが高いですよね。

でも、費用や両立の困難さから諦めてほしくはありませんでした。

私自身、本業との副業や学費の捻出に非常に苦労した経験があったことから、日本初の心理学・ビジネスを両方学べるカウンセラー養成スクールを運営しました。

当スクールは、心理学もビジネスもまったく初心者の人も多いが、わずか1か月で副業収入を得てカウンセラーデビューした子、たった3か月でリピートを獲得した子、半年で脱サラ起業した子などもいます。

興味がある人は、まずは体験セミナーで相性等を確かめてくださいね。

 

キャリアプランを組み、副業で相談に乗り始める

3つ目は「キャリアプランを組み、副業で相談に乗り始める」ことです。

星

私は、いきなり脱サラ起業し、カウンセラーデビューするのはおすすめしません。なぜなら副業レベルで必要な知識やスキルと、起業して生計を立てるために必要な知識やスキルは、難易度が異なるからです。

たとえば運動経験0からママさんバレーで試合に出場するまでのハードルと、全国大会に出場するハードルは、同じでしょうか?

比べ物にならないくらい差がありますよね?同じ競技であっても、求められるスキル、必要な練習量、教わるコーチ、全部が変わってくるでしょう。

だからこそ、最終的に目指すステージや働き方、ゴール収入やビジョンなどに合わせて、キャリアプランを組むことが大事です。プランを組んだ後に、段階を追ってステップアップしていきます。

なぜならいきなり、階段を何段も飛ばして進んでしまうと、痛い思いをしたり、失敗したりなど、挫折して進めなくなってしまうリスクがあるからです。

そこで、当スクールでは、いきなりビジネススキルを全体的に学ぶよりも、さいしょに「キャリアビジョン」を描いてもらっています。起業8年目の講師が直々に添削・フィードバックすることで、甘い点や見つめるべき点も浮き彫りになり、必要な対策もとれるようになります。

正直なところ、一般的なビジネススクールでは講師直々の添削はここまで多くはやりません。人件費や労力などもかかるからです。

でも、確かなスキルを身に付けて、ともにカウンセラーとして活躍してほしいからこそ、当スクールでは手厚くフォロー環境を整えています

 

心理カウンセラーで相談に乗るなら包括的な知識とスキル定着がカギ

今回は「心理カウンセラーの資格は意味がないのか」というテーマについて、世間に言われる5つの背景を最初にお伝えしました。

その上で、資格取得のメリット、心理カウンセラーの資格を取得する方法、心理カウンセラーの資格を活かし相談業を始める方法などもご紹介しましたね。

心理カウンセラーを目指す方の多くが、深く傷ついたり、大事な誰かがメンタル不調に陥ったりなどの経験をしています。だからこそ、悩める人にそっと優しく寄り添うことができるのです。

あなたのやさしい思いが確かに届くように、ロープレやフィードバック環境の十分に整った心理スクールを選びましょう

その上で、集客やビジネスフローなども学べるビジネススクールでスキルをつけることで、副業で相談業デビューが可能です。

一般的には2つスクールに通うことになります。当スクールでは、スクール1つ分の価格で、心理学+ビジネスを一度に学ぶことができるので、早期に副業カウンセラーデビューが可能です。

実際に、未経験・資格なしからわずか1か月で副業カウンセラーデビューした人、副業始めてから3か月でリピート獲得した人などもいます。

まずは体験セミナーで相性等をお確かめください。

一歩ずつ知識やスキルをつけることで、あなたが悩める人の力になれることを応援しています。

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心理カウンセラー田倉さとみ

心理カウンセラー田倉さとみ

エイド・カウンセラー協会 代表

いじめをきっかけにカウンセラーを目指すも、求人のなさ・集客に悩む。高額の経営塾等でビジネスを学ぶことで20代でひとり立ち。
しかし1馬力の限度も感じ、エイド・カウンセラー・スクールを開設。
ミッションはエイド・カウンセラー(仲間)を1,000人以上が増やすことを通じて、うつ病・自殺者が1,000人未満に減少させること。
心理歴15年、セミナー講師登壇120回以上、550名以上の臨床経験をもつ。
主なメディア出演はTBSテレビ、かわさきFMラジオ出演。著書「こころの予防医学」出版。

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