脱サラして起業したいと思っていませんか?ただし、いきなり退職はハイリスク。実際に準備不十分で脱サラした結果、1年足らずでサラリーマンに逆戻りする人が大勢いるからです。
けれど、ご安心を!社会的ニーズを押さえた職業を押さえることで、リスクを回避し、起業が目指せます。そこでこの記事では、副業含め11年、起業して今年で7年目を迎えるカウンセラーが「脱サラにおすすめの副業5選」をご紹介します。
副業別のメリットやデメリット、向いている人(適性)を押さえて、あなたにとって最適な選択をしましょう。
こちらもおすすめ⇒脱サラで失敗しない7つの方法&脱サラした後の4つの注意点
1.システムエンジニア
まず1つ目は、システムエンジニア(SE)です。
クライアントの要望をもとに、IT技術をもってシステムを設計し、システムを開発します。設計書をもとに開発を行う人をプラグラマ―と言います。
システムエンジニアは、セキュリティ系、ネットワーク系、サーバー系、クラウド系、アプリ開発系などに分かれています。
システムエンジニアが脱サラ副業におすすめの理由は、次の4つです。
システムエンジニアをおすすめする4つの理由
システムエンジニアを脱サラ副業におすすめするのは、次の4つのメリットがあるからです。
需要が多い
1つ目は「社会的なニーズの高さ」です。
SEの担う仕事は、現代社会にとっては切り離せないものばかりです。銀行のATMやスマートフォンアプリなど、身近なところでIT技術が駆使されています。
IT人材の不足が叫ばれることからも、今後ますますSEのニーズが高まると予想されます。社会的にもニーズが高いことから、技術等がしっかりあれば十分に起業まで可能でしょう。
業務紹介・斡旋可能な会社が多い
2つ目は「業務紹介・斡旋可能な会社が多いから」です。
一般的に起業してビジネスをするとなると集客スキルやマーケティングスキルなどが必要となります。しかしシステムエンジニアは紹介会社(エージェント)も豊富にあり、営業することなく仕事が可能です。
実際に私の知人でSE起業しているフリーランスが何名もいますが、大多数がこの「エージェント」経由でのお仕事だと話していました。
紹介手数料は10%程度と良心的なところが多いでしょう。粗利益が大きく、セールスやマーケティングに疎くても仕事が可能なのは大きな利点と言えます。
他の職業と比べると年収・報酬金額が高い
3つ目は、「他業種と比べると年収や報酬金額が高いから」です。
会社員・フリーランスそれぞれのシステムエンジニア(SE)の平均年収、月収は次の通りです。
SEの年収は568万9000円。月39万円引用元:厚生労働省「賃金構造基本統計調査 職種DB第1表(2019)
PE-BANKに登録している関東のフリーランスは、平均年収800万円
引用元:PE-BANK
技術力によって年収に変動はあります。けれど1人暮らしはもちろん、お子さんがいらっしゃる家庭であっても、十分に生活が可能でしょう。
1社契約で十分に生計が成り立つ
4つ目は「1社契約で十分に生活が成り立つ」からです。
SEは常駐スタイルが多く、1社と月額契約を締結することが多いです。数か月単位の業務提携(業務委託)を結ぶ形式も多く、複数の案件を抱えなくても問題ありません。
近年は感染防止の観点から、完全リモートワークの現場も増えています。在宅ワークを希望する方にとって、ちょうどいいでしょう。
システムエンジニアで脱サラ起業する4つの注意点
続いて、システムエンジニアを選び、脱サラ起業する際に4つの注意点(デメリット)を紹介します。
システム言語の知識・スキルが必須
1つ目は「システム言語の知識やスキルが必須の点」です。
ITのプロとしてお仕事する以上、あらかじめ現場で仕事可能な知識やスキルが不可欠です。もしあなたが異業種からチャレンジをするのなら、プログラミングスクールやエンジニア育成スクールなどに通って、早急な知識・スキル習得が必要でしょう。
また、情報技術の進歩は目まぐるしいです。すでに複数の言語を知っていても、新しい言語がつねに出るため、自主勉強は欠かせません。
お仕事の傍らで、勉強し続けないと新しい言語への知識不足で、業務可能な案件が減ることも考えられます。つねにシステム言語の知識・スキルを追求する姿勢が求められるでしょう。
過剰残業・業務過多のリスク
2つ目は「過剰残業・業務過多のリスク」です。
これまではほぼ定刻で上がることができたとしても、納期前になると一気に変わります。深夜0時、1時まで仕事をすることもザラでしょう。
実際に、異業種交流会で知り合ったシステムエンジニアさんやIT企業を経営してる経営者さんに話を聞いたら、「終電すぎて、タクシーで帰宅するのなんてザラにある」「会社に寝袋があるんだ。親切だよな」と話していました。
現在はだいぶ改善されているとは聞きますが……納期前はどうしても立て込む現場が多いそうです。システムエンジニアとして脱サラ起業したいなら、覚悟しておいた方がいいでしょう。
メンタル不調による休職・離脱が多い
3つ目は「メンタル不調による休職・離脱が多い」ことです。
納期前には業務が立て込む傾向があり、睡眠不足に伴うメンタル不調になりやすいです。
国立精神・神経医療研究センターの三島和夫さんの実験によって、次のことが明らかになっています。
睡眠不足が5日続くと、うつ病や統合失調症などの患者に似た脳機能の変化がみられ、不安や混乱、抑うつ傾向が強まる引用元:Sleep debt elicits negative emotional reaction through diminished amygdala-anterior cingulate functional connectivity(睡眠負債は扁桃体-前帯状皮質間の機能的結合の減弱を介して、ネガティブな情動反応を惹起する)
また、心理カウンセリングをする中で、エンジニアとして働く方々が相談に来ることもありました。
睡眠不足によるうつ状態の方、すでにうつ病と診断されて休職申請をした方、もう厳しいとエンジニアを辞めた方などの話を聞くことも、決して少なくありませんでした。
過酷な状況下での労働を強いられて、ストレス過剰になったり、精神的に厳しくなったりすることもあります。事実を知って、ストレス対処法をあらかじめ準備しておきましょう。
交渉力がないと不利になる
4つ目は「交渉力がないと不利になる」ことです。
業務委託として契約書を結ぶことが多いですが、その際にしっかりと価格交渉が必要です。適切にスキルを伝えて報酬を定めないと、せっかく十分なキャリアや実績があっても、伝えない事にはわかってもらえないからです。
さらに、報酬が高くても、みなし残業・休日出勤を含むリスクもあり得ます。十分に契約書を熟読してから、契約しましょう。
システムエンジニアが向く人(適性)
以上のことから、システムエンジニアが向く人は次の通りです。
・SE経験者
・勉強熱心な性格
・集中力がある
・忍耐力がある
・チームワーク力がある
1文字でも間違ってしまうと、システムが動きません。集中力や精神力が試されます。
1人でできる仕事でもないため、適切にコミュニケーションを取り合い、大きなものをみんなで作り上げる協調性や意思疎通力などがあると、活躍しやすいでしょう。
2.動画編集業
2つ目は「動画編集業」です。
パソコン上にアプリ等をインストールし、適切な長さに編集したり、テロップや音楽を加えたりするお仕事です。
クライアントの要望を適切にヒアリングし、訴求した内容になるように企画をし、合うテイストのBGMを加え、レイアウトを工夫し、データにて納品します。
従来はテレビCMやプロモーションビデオなどが中心でしたが、現在はSNSやYouTubeでの動画編集も増えています。
動画編集業が脱サラ副業におすすめの理由は、次の4つです。
動画編集をおすすめする4つの理由
動画編集業を脱サラ副業におすすめするのは、次の4つのメリットがあるからです。
需要が多い
1つ目は「需要が多い」からです。YouTuber(ユーチューバー)やインフルエンサーが増加したことで、動画編集の需要も増えているからです。
さらに、コロナウイルス感染拡大によって、オンライン化が急速的に発展。WEBセミナーやオンライン教材の増加もしているため、個人事業主や起業家などからの動画編集依頼も増加傾向です。今後ますますニーズが高まるでしょう。
人脈があれば営業不要
2つ目は「人脈があれば、営業不要で仕事できるから」です。
先述の通り、WEBセミナーの動画編集やオンライン教材の編集などを外注する個人事業主や中小企業も増えています。すでに個人事業主や経営者の知人がいるのなら、あなたが適切なスキルを習得することで、あなたに業務委託を得ることも可能です。
もしまだ人脈がなかったとしても、フリーランスや個人事業主、経営者との人脈を拡大していくことで、進んで営業やマーケティングをしなくても脱サラ起業も夢ではありません。
単価も高いリピート商品
3つ目は「単価が高いリピート商品だから」です。
10分程度の動画で3,000円が相場です。安いと感じるかもしれませんが、WEBセミナーなら2時間、3時間の内容もあります。もし仮に3時間の内容なら、54,000円とまとまった売り上げを得られます。
WEBセミナーのご依頼を4本受けることができれば、月216,000円です。1人暮らしなら生活できるでしょう。
さらに、動画編集を依頼する場合、スポットではなく、繰り返しの発注になるケースも多いです。満足できるだけの仕上がりであれば、リピートが見込めます。初期さえ発注先を見つければ、脱サラ起業も実現できます。
空き時間に仕事が可能
4つ目は「空き時間に仕事が可能だから」です。
動画編集業のお仕事は、業務委託が多いため、在宅で可能です。在宅ワークを希望する方、小さなお子さんがいる方、介護中の方にもちょうどいいでしょう。
納期までに提出するプロジェクト形式のお仕事です。コアタイムもないため、ライフスタイルとの折り合いもつけやすいでしょう。
動画編集業で脱サラ起業する2つの注意点
続いて、動画編集業を選び、脱サラ起業する際に2つの注意点(デメリット)を紹介します。
スキル習得に一定時間を要す
1つ目は「スキル習得に一定時間を要すこと」です。
動画編集スキルを習得し、プロとして受注可能になるまでには一定の時間を要します。動画編集スキルの学べる学校やスクールで学ぶ必要があるでしょう。
何事にも言えることですが、独学だとご依頼があっても要望に応えられる腕がなく、都度調べながら作業となり、膨大な時間を要します。
私自身もスクール生向けの教材の一部として「動画教材」も用意しています。当然、収録するだけでは、見やすい教材になりません。
「あ~」「え~」などの無駄な部分をカットしたり、プツンと不自然に音切れしないようにソフトでつなぎ合わせたり、聞き心地の良い音楽をBGMでのせたりなどの作業がいります。
最初のころは独学でトライしたのですが、どこがカットで、どこで文字入れができるのかなどの操作面がわからずに四苦八苦。わずか10分足らずの動画をつくるのに、2時間以上もかかってしまったのです。気が遠くなる思いがしました。
その後、より使い勝手の良い編集ソフトに出会え、編集技術を学ぶ機会も得られました。スクール用教材として、200本以上の動画編集をくりかえした甲斐もあり、現在は10分程度の動画なら30分程度で編集できるようになりました。
今さらながら思います。もっと前に編集について教えてくれるコンサルタントやスクールに出会えていれば、もっと効率がよかっただろうなぁ、と。
この経験から、独学での習得は非効率で推奨できません。「自力でできるだろう」との思いで行うのは、コストパフォーマンスを悪化させます。初期段階でしっかりと学費を支払ってスキル習得するのをおすすめします。
なお、「失敗しないビジネス系スクールの選び方」については、副業・起業したい人必見!ビジネススキルを勉強できる3つの場所にまとめています。
複数の業務提携先が必要
2つ目は「複数の業務提携先が必要なこと」です。
システムエンジニアのように1社のみで成り立つお仕事ではありません。原則的に複数社との取引が必要になると考えたほうがよいでしょう。
1本いくらのお仕事のため、複数のお仕事を回してくれる先がないと脱サラ、起業は無謀です。副業のころに異業種交流会や名刺交換会、SNSなどでしっかりと発注可能な取引先を見つけ、親睦を深めておくのをおすすめします。
動画編集が向く人(適性)
以上のことから、動画編集が向く人は次の通りです。
・コミュニケーション力が高い
・集中力がある
・納期を厳守する責任感の持ち主
動画を依頼したい人は、細かな編集技術にタッチしていません。素人からのご依頼は、ときにニーズをくみ取りにくいこともあるでしょう。
不確実な内容に関しても、コミュニケーション力を駆使してヒアリングし、要望に合わせて対応・納品することが求められます。
単に聴き上手なだけ、主張ができるだけでは、修正依頼が重なったり、クライエントの不満が募ったりするリスクもあります。細かなヒアリング力、正確に作り上げる集中力などがいるお仕事です。
3.ライター
3つ目は「ライター」です。
ライターは、WEBメディアでのWEBコラムの執筆はもちろんのこと、クライアント企業へのインタビュー記事作成、料理本の撮影兼ライティング、従業員向けのニュースレターや社内報の執筆などの紙媒体でのライティングなど多種多様です。
クライアントから要望を聞き取って、企画立案、構成制作、原稿執筆、編集や校正などの業務まで一貫対応することも少なくありません。
グルメライター、美容系ライター、取材系ライターなど複数の専門分野のライターが存在します。
ライターが脱サラ副業におすすめの理由は、次の4つです。
ライターをおすすめする4つの理由
ライターを脱サラ副業におすすめするのは、次の4つのメリットがあるからです。
始めやすい
1つ目は「始めやすいから」です。
日本人である以上、最低限度の文章力や国語力を要しているはずです。とくに国語が得意だった人ならば、文章力や読解力が十分にある人も多いでしょう。
WEBライターの仕事は、特別な技能やスキルがなくてもできます。事前準備が不要であるため、始めやすい副業の1つと言えるでしょう。
WEB上で案件が多い
2つ目は「WEB上での案件が多いから」です。
ライティングの求人募集は、WEB上にたくさんあります。あなたが「ライターで副業がしたい」と思って探せば、すぐに見つかるはずです。
ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシング、TwitterやインスタグラムなどのSNSなどにも「ライター募集案件」が多くあります。副業初心者にとってハードルが低いでしょう。
勉強できる場所が多い
3つ目は「勉強できる場所が多いから」です。
ライティングのお仕事は、単価が上がるほどに要望、求められるライターの水準も上がります。最初は書ければよいレベルの案件でのお仕事であっても、途中から「スキルが足りない」「もっと語彙力が必要だ」と感じるはずです。
その際にライター向けの勉強できる場所は、とても多いです。無料のWEB記事や安価なWEBセミナーも多数あり、成功しているライターやコラムニストによる有料講座やコンサルティングなども豊富です。
「もっと学びたい」「スキルをつけたい」と思う人にとって、土台が整っている業界であり、お仕事と言えるでしょう。
ライフスタイルによって業務量を選べる
4つ目は「ライフスタイルによって業務量を選べるから」です。
1本1,500~5,000文字程度が主流です。今どのくらい時間があるのか、どのくらい稼ぎたいのかなど、あなたの事情に合わせて業務量を調整できます。
がっつりと副業収入を得たいのなら、大量発注(10件以上)の案件を受けることもできます。反対に少しずつ始めたいのなら、1本1,500文字だけの依頼を受けて、終わってから次の依頼を受けることもできるでしょう。
私も、ライティング業務を法人様から受けています。ライティング依頼だけで延べ500万円は稼いでいます。
カウンセラーの仕事が閑散期には、月10万文字程度の文章量を受注し、本業分を穴埋めする形で月30万円以上稼いだこともありました。反対に繁忙期にはライティングの受注を減らし、3,000文字程度を2~4件程度しか受けないこともあります。
業務量を自分の裁量で選べること、稼ぎをコントロールできるのもライターの良さです。
ライターで脱サラ起業する3つの注意点
続いて、ライターを選び、脱サラ起業する際に3つの注意点(デメリット)を紹介します。
1.単価が安い
1つ目は「単価が安いこと」です。
誰もが始めやすいお仕事であること、特別な技能を要さずにできることから、ライターの報酬は低めです。未経験だと1文字0.5円~1.0円が標準で、2,000文字の依頼で1,000円程度が相場でしょう(※2024年9月現在、未経験は1文字単価0.1~0.5円も増えています)。
もちろん、経験値・スキルに応じて報酬も上がります。WEBマーケティングスキルがつき、薬機法などの知識を身に着け、一定以上文章力があれば、文字2.0円ほどの仕事が可能です。
SEOで上位表示ができるスキルや専門性が高い内容であれば、文字3.0円も可能でしょう。
私も文字3.0円超えには苦戦しましたが、「専門分野」や「SEO」などを極めた結果、文字単価10.0~50.0円などの高単価受注を経験しています。知識・スキルは裏切りません。
ただし、文字3.0円以上のカベが厚く、WEB上の案件も少ないです。それでも勝ち取れるくらいのスキルがあれば、高単価案件も狙えます。
脱サラ可能な報酬が得づらい
2つ目が「脱サラ可能な報酬が得づらいこと」です。
単価が安いため、脱サラするのは容易ではありません。もし月20万円の売り上げがいるのなら、文字2.0円の仕事ができるようになり、月10万文字の文字量をこなす必要があるでしょう。
ただし、文章を書くスピードは、慣れれば上がります。
実際に私も8時間ほどかけて1万文字を1日で仕上げていたころがありますが、ライティングの仕事をこなして数年経つ頃には、わずか3時間で1万文字が仕上がった経験をしています。
もちろん、眼精疲労や腱鞘炎の兼ね合いもあるので、1日に2万文字、3万文字を書くのは無謀です。ライティングの仕事歴8年目の私の意見としては、副業の段階で目指せるのは、月10~20万円程度でしょう。
なぜならカウンセリングや講師業の仕事をしながらも、そのくらいの報酬は得た経験があるからです。
努力と言っていスキルに到達するまでの勉強等がいりますが、副業の末にライター起業も目指せなくはないでしょう。
高単価案件を獲得するには猛勉強が必須
3つ目は「高単価案件を獲得するには猛勉強が必須」なところです。
ライターである以上、文章力はあって当たり前です。けれど文字2.0円以上の高単価を得たいならマーケティング、SEOなどのスキルも磨くべきです。
選択するジャンルにもよりますが、美容系や健康系、医療系のライターなら薬機法や景品表示法などの知識がないと、書いてはいけないことを書いてしまい、訴訟沙汰に発展するリスクもあります。
リスクを回避しつつ、高単価案件を得られるように勉強を重ねましょう。特に、マーケティングや薬機法などは時代によってもかわります。常に情報のアップデートが必要です。
ライターが向く人(適性)
以上のことから、ライターが向く人は次の通りです。
・文章が好き
・調べるのが好き
・向上心がある
・ヒアリング力がある
・納期を厳守する責任感
・柔軟性がある
とくにライターの仕事はミーティングもなく、すべてWEB上(文字やり取り)で終始することも多いです。文章の読み書きが好きでないと、膨大な文字と向き合い続けるのは苦になります。
また、レギュレーション(執筆ルール)はクライアントごとに変わります。CMS納品(Wordpress状に納品)もあれば、Wordでメール送付を希望する方やチャットワーク納品を希望する方など、さまざまです。自分の中の常識にとらわれず、クライアントごとに柔軟な対応をする力が求められます。
「文章苦手だから代筆してほしい」クライアントからは、依頼内容がくみ取りづらいこともあるでしょう。
忍耐強く何を求められているのか、どこまでが業務範囲と認識しているのかをヒアリングする力があると、スムーズに仕事ができます。
4.カウンセラー
4つ目は「カウンセラー」です。
何らかの悩みを抱えている相談者(クライエント)に対して、カウンセリングを行います。
不登校や発達障害で周囲に溶け込めない悩み、パワハラやセクハラなどの職場環境の悩み、DVや不倫などの家庭内の悩みなど、プライベートからビジネスまで幅広い相談に乗ります。
コーチングやコンサルティングとは異なり、うつ病や統合失調症などの精神疾患の方の心のケア(メンタルヘルスケア)をすることもできます。コーチ・セラピスト・コンサルなどの相談に乗る仕事やカウンセリングとのちがい」は「相談に乗る仕事はカウンセラーだけ?5つの職業と最短で働く7つのコツ」の記事で紹介しています。
カウンセラーが脱サラ副業におすすめの理由は、次の4つです。
カウンセラーをおすすめする5つの理由
カウンセラーを脱サラ副業におすすめするのは、次の5つのメリットがあるからです。
社会的なニーズが高い・需要も多い
まず1つ目は「社会的なニーズの高さ」です。
日本国内のうつ病・うつ状態の人の割合は、2013年調査では7.9%だったのに対し、新型コロナウイルス流行後の2020年には17.3%と約2倍に増加引用元:経済協力開発機構(OECD)のメンタルヘルスに関する国際調査
コロナ渦中の影響で、うつ病やうつ症状が増加しているのがおわかりでしょう。さらに、自殺者の割合も増えています。
20年の自殺者数は全国で2万1081人と、前年比で912人(4.5%)引用元:厚生労働省「令和3年版自殺対策白書」自殺者推移
コロナ渦中で人気俳優2人の自殺が報道された後2週間の自殺者数が、統計的な予測値よりも15~23%高くなったのです。コロナ禍前の19年と比べると女性は900人ほど増え、子どもも増加しています。
自殺の増加、うつ病やうつ状態の増加など、メンタル不調の方が増加している今、カウンセリング(メンタルヘルスケア)は社会全体として求められていると言えるでしょう。
メール、オンラインなど相談スタイルが選べる
2つ目は「相談スタイルが選べるから」です。
公私をきっぱり分けて外で働きたいのなら「対面カウンセリング」。自宅カウンセリングがしたいなら「電話カウンセリング」やZOOMを使った「オンラインカウンセリング」が可能です。
また持病のある方や育児中でまとまった時間がとれない方なら、メールカウンセリングもあります。
やりたい手法や置かれている状況に合わせて複数の手段から選べる自由さがあります。なお、「手段ごとのカウンセリングの違い・在宅相談に乗る5つの方法」はこちらにまとめています。
直接喜びの声がもらえる・やりがい
3つ目は「直接喜びの声が聴こえるやりがい」です。
事務や製造などのお仕事で、「もっとお客さんからの声が聞きたい」「感謝の声をもらってやりがいを感じたい」人もいることでしょう。
カウンセリングでは直接相談者とやり取りするため、感謝や喜び、成長などの報告をいただくことも多いです。
延べ700名弱のカウンセリングをしてきました。あるとき中途覚醒が多く、全然ぐっすり眠れずに悩んでいる経営者がお越しに。
カウンセリングや快眠法を実施する中で、だんだんと中途覚醒が減り、飲んでいたお薬は断薬に成功。不眠の原因となっていた悩みも解消でき、「おかげで復帰できました」と感謝されました。
このように、回を追うごとに改善していき、元気そうな姿が見られたり、嬉しいお声が寄せられたり、やりがいを感じることも多いです。もちろん、対人間相手の仕事だからこその大変さや苦労もありますが、カウンセラーの仕事はやりがいに満ちています。
人脈なくても可能
4つ目は「人脈がなくてもできる」からです。
カウンセリングの仕事はDVや不登校、不倫や特殊性癖、犯罪の被害や加害などの知人友人には言いづらい悩みを打ち明けられることも多いです。だからこそ第三者に聴いてほしいと思っている人も多々います。
人脈がない人も、SNSやブログなどの媒体を使って始めていき、相談したい人にサービス提供が可能です。
集客経験がないと不安に感じる方も多いですが、運営しているスクールではビジネス経験0の方が3か月以内に5名の相談実績を得たり、1か月でファーストキャッシュを得たりする人もいます。学ぶ意欲と行動力があれば、現在人脈0であっても集客はできるのです。
スクールのカリキュラムや集客初心者が知るべき罠についてはこちら。
しくみができれば、月3~5名で生計が成り立つ
4つ目は「しくみさえできれば、月3~5名で生計が成り立つ」からです。
カウンセリングは魔法ではありません。目指す状態に至るには、複数回のセッションが必要になります。リピートサービスのため、少ない人数であっても、生計が成り立つのです。
1回2万円のカウンセリングを隔週で実施する場合、1人当たり月4万円です。月に5名が相談に来れば、20万円の収入になります。
カウンセリングは食べていけないと言われることも多いですが、集客のしくみをつくってあげれば食べていくことはできるのです。くわしくはカウンセラーが食べていけない理由と打開策をご覧ください。
カウンセラーで脱サラ起業する3つの注意点
続いて、カウンセラーを副業で選び、脱サラ起業する際に3つの注意点(デメリット)を紹介します。
集客スキルが必須
1つ目は「集客スキルが必須」な点です。
センシティブな仕事だからこそ、人に言いづらいような内容は第三者に依頼されがちです。その際に、いくら心理学の知識があっても、相談スキルが高くても、「見つけてもらう」ことができてないと、行きつきません。
考えてみて下さい。
あなたがインターネットで恋愛カウンセリングを調べたとしたら、上から見ますか?それともいきなり、10ページ目の下から見ますか?
基本的に上から順に、トップページから見ます。表示されない事には「見つけてもらえない」のです。相談経験値が付かないと、スキルは磨かれません。
だからこそカウンセラーとして副業、起業したいなら「集客力」がいります。もちろん、最初からビジネススキルがある人なんていないので、これからつけていけばOK。
私も普通のサラリーマンでしたが、ビジネスを学ぶことで脱サラ成功。2017年より起業でき、心理本を出版。30本以上のメディア出演もできています。
独学だとネガティブを吸って存続不可になりやすい
2つ目は「独学では長続きしないこと」です。
カウンセラーには独学でなることもできます。けれど、うつ病まではいかないけれど、情緒不安定な人も多いです。独学で知識を得ただけの人では「適切な聴き方」が身についておらず、共依存の状態に陥りやすいでしょう。
さらに、「適切な聴き方」が身についていないと、ネガティブな話を聞くたびにドッと疲れてしまい、続けて相談に乗れず、カウンセラー側まで情緒不安定になることもあります。これでは長く相談業として活躍できないのは、言うまでもありません。
さらに、親身になっているカウンセラーが廃業すれば、困るのはこれまで来ていた相談者です。クライエントのなかには、「○○さん以外には相談に乗ってほしくない」と言い、かたくなに他のカウンセラーを拒否し、待つケースもしばしばです。
カウンセラーになりたいと思う方は「誰かの役に立ちたい」気持ちがあることでしょう。けれど勉強代の節約をもくろむあまり、クライエントに迷惑をかける結果になるかもしれません。それはあなたの望むところでしょうか?
カウンセラースクールでは数十万円程度の費用が掛かります(詳しい費用はこちら)。けれど、必要経費であり、身に着けたスキルは一生涯使える内容です。出し惜しみをせずに、適切なスキル習得が必要なのです。
脱サラ・起業まで要ビジネススキルの習得
3つ目は「脱サラ・起業までにビジネススキルが必須」な点です。
集客スキルと一言で言っても、SNS集客が向く人もいれば、ブログ集客が適している人もいます。SNSもFacebookが合う人もいれば、インスタグラムが合う人もいます。
あなたの性格やこれまでの経歴、来てほしいターゲット層や性格によっても合うものが異なるのです。それらを適切に見極めて活用しないと、来てもらうことができません。
また魅力的で受けたいと思ってもらう魅力的なオファー、来てもらうためのマーケティングなどのスキルもいります。包括的にスキルが身についていないと、穴だらけで努力しても結果が伴いません。
実際に私もブログ集客セミナー、SNS集客セミナーなど断片的にしか学んでいないときには、思ったほど集客できずに苦しみました。勇気を出して経営塾へ行き、包括的にビジネスを学んだことで、だんだんと売り上げが安定。のちに起業できるようになりました。
思っているよりも、カウンセラー副業や起業に必要となるスキルは多いです。必要なスキルを知って習得が不可欠でしょう。包括的に身に着けるべきビジネススキルをつけたい方は、こちらからどうぞ。
カウンセラーが向く人(適性)
以上のことから、カウンセラーが向く人は次の通りです。
・話を聞くのが好きな人
・困っている人の力になりたい人
・親しみやすいやわらかさのある人
・秘密を守る責任感のある人
「ココだけの内緒の話」を打ち明けられるカウンセラーは、口が堅く、守秘義務をしっかり守れる責任感が必須です。
さらに、言いづらい話題を口にするケースも多いため、親しみやすい穏やかさを持っている方が打ち解けやすいでしょう。
もっと詳しく適性を知りたい方はカウンセラーに向いている人に共通する7つの特徴をどうぞ。また、チェックするだけで適性度がわかる「適性診断」もご用意(心理カウンセラーに向いてるかがわかる適性診断)。興味ある方はお試しくださいね。
5.事務代行/秘書代行
5つ目は「事務代行/秘書代行」です。
事務代行のお仕事は、Microsoft officeを用いて、データ集計や文章作成、資料作成や電話応対などです。小規模持病者や個人事業主のために事務作業を代行します。
秘書代行のお仕事は、モーニングコール、スケジュール管理や調整、タスク管理、スタジオや会議室の予約、来客対応や電話応対などです。事務代行の内容も含むことが多いでしょう。
事務代行・秘書代行が脱サラ副業におすすめの理由は、次の4つです。
事務代行・秘書代行をおすすめする3つの理由
事務代行・秘書代行を脱サラ副業におすすめするのは、次の3つのメリットがあるからです。
会社員の経験が活かせる
1つ目は「会社員の経験が活かせる」からです。
事務職員や秘書として働いてきた人なら、会社員の経験を活かし、副業をスタートできます。まったく異なる販売業や営業職だと厳しい部分もあるかもしれません。
けれど経験者であれば、資料作成をしたり、データの集計をしたり、電話応対をしたりなどの業務のため、すぐに要領を掴めるでしょう。
動画編集やカウンセラー、システムエンジニアなどのように、特別なスキルの習得は必要ありません。その点、始めやすい副業の1つと言えるでしょう。
ただし、事務作業のためにMicrosoft officeの準備や通話無制限プランへの切り替えなどをしておくのをおすすめします。
起業やビジネスなどの知識も業務を通じて身につく
2つ目は「起業やビジネスなどの知識が身につくチャンスがあるから」です。
ご依頼主は、個人事業主や5名未満の小規模事業者が多いでしょう。商談の際の資料作成を通じて、どのような資料が効果的かを学習したり、HPの更新作業を通じてWEBサイトの知識をつけたりすることが可能です。
クライアントによって変わりますが、これから副業・起業したい人にとって、ビジネスの世界について学びつつ報酬がもらえるのはメリットが大きいでしょう。
人脈があれば営業不要
3つ目は「人脈があれば営業不要だから」です。
あなたの周りにすでに起業しているフリーランスや自営業、個人事業主が多いなら、煩雑なタスクなどを請け負い、事務代行をスタートできます。
几帳面で正確な人なら、「ちょっと手伝って」と事務作業のサポートを通じて、業務受注できることもあるでしょう。
事務代行業をやっている知人は、ビジネス交流会やSNSを通して、理解のある業界や親しい人から事務代行を請け負っています。内容はブログの更新サポートや資料作成などです。月額でまとまった費用を稼いだことで、事務代行として起業独立しています。
周りに起業家が多ければ、進んで営業やマーケティングが不要になるお仕事と言えるでしょう。
事務代行・秘書代行で脱サラ起業する3つの注意点
続いて、事務代行・秘書代行を副業で選び、脱サラ起業する際に3つの注意点(デメリット)を紹介します。
報酬がピンキリ
1つ目は「報酬がピンキリ」な点です。
ある程度まとまった事務作業の場合には。4~5社で会社員と同程度の収入が得られるでしょう。けれど業務範囲が狭いと、費用も安価となり、より多くの企業と提携を結ばないといけなくなります。
一般的に事務代行の相場は、月額3~4万円程度です。月額4万円なら、5社と契約すれば月20万円です。脱サラ起業は目指せるでしょう。
ただし、内容が限定的だと1万円未満となることもあります。この場合、脱サラ起業は遠いです。事務代行は価格がピンキリのため、内容を吟味したほうがいいでしょう。
強い人脈がないなら営業、マーケティング必須
2つ目は「強い人脈がないなら営業やマーケティングが必要な点」です。
周りに起業家が多ければ、さほど営業やマーケティングせずにビジネスが成り立つ可能性があります。
けれども、人脈がない場合には、SNSやブログなどで起業家にとって魅力的なオファーを出し、契約しなくてはなりません。人脈の有無がビジネススキルを必要とするか否かを分けるでしょう。
毎回求められる業務が異なることもある
3つ目は「毎回求められる業務が異なる可能性がある点」です。
起業初期、ベンチャーは業務内容がころころ変わります。テストマーケティングのくり返しによって、成果を生み出す段階だからです。
さて、事務代行や秘書代行を頼むクライアント層はいかがでしょうか。
規模が大きくなれば、アルバイトやパート、契約社員などで雇用契約をします。大事な人材流出をする手間を防げるからです。対する起業初期やベンチャーは自由に期間を決められる業務委託を選ぶことが多いでしょう。
つまり、クライアントの依頼内容が「毎月」変わる可能性もあります。
事務とひとくくりとなっていても、苦手な計算が入ることもあれば、デザインのいる資料作成が入る可能性もあるかもしれません。
まんべんなく事務作業ができたほうがスムーズに仕事がこなせるでしょう。
事務代行・秘書代行が向く人(適性)
以上のことから、事務代行・秘書代行が向く人は次の通りです。
・事務の経験者(秘書の経験者)
・正確さがある
・臨機応変さがある
・明るい性格
来客応対や電話応対が入る場合には、臨機応変に受け答えができ、明るく朗らかな対応が求められます。窓口はいわば、会社の顔。爽やかに対応できる人が望ましいでしょう。
また事務作業である以上は、正確にこなす几帳面さや繊細さがいります。すでに事務や秘書として活動したことがある人なら、勝手がわかりやすく、始めやすいでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は脱サラしたい人向けに「脱サラにおすすめする副業5選」として
- システムエンジニア
- 動画編集業
- WEBライター
- カウンセラー
- 事務代行/秘書代行
について、紹介しました。
時代に合ったお仕事で、なおかつ自分に合うお仕事を選び取ることで、スピーディーな脱サラを実現させることができます。
まずは副業から始め、順調に収入になったら起業へと移行させましょう。けれど、どのようにスキルを高めればいいか、どう勉強したらいいかと迷うかもしれません。
学校・スクール選びに欠かせないポイントは、この記事にまとめました。失敗したくない人・お金や時間を無駄にしたくない人はご一読くださいね。
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